触れるのが怖くて、触れたくて。

青春・恋愛

触れるのが怖くて、触れたくて。
作品番号
1733907
最終更新
2024/10/21
総文字数
121,130
ページ数
21ページ
ステータス
完結
いいね数
7
鈴城芽衣が学校から帰ると、そこにあるはずの自宅のマンションが跡形もなく消えていた。驚いた芽衣は周囲の人々に尋ねるが、誰もそのマンションのことを覚えていない。仕方なく、昔住んでいた家に戻る芽衣だが、家族もまた、引っ越した先のマンションのことをまるで覚えていなかった。

その日を境に、芽衣の周囲からゆっくりと物が消えていき、芽衣の現実は奇妙なものになっていく。そんな中、クラスメートの北川湊も同じように家が消え、すべてがあいまいになっていることを告白した。二人は、共通する奇妙な現象に戸惑いながらも、協力して原因を探り始めるうち、お互いに触れ合うことで、失われた記憶を取り戻せることに気づく。

触れる瞬間、つながる。

しかし、そのたびに体が傷つき、痛みが増していくという代償を払わなければならない。
芽衣と湊は記憶の断片を頼りに、消えていく世界の真実を探し続けていくうち、触れることへの恐怖と触れたい想いとの間で葛藤しながらも、お互いに惹かれはじめていく。

触れたいのは、過去の記憶を取り戻したいだけなのか。
それとも、そこに想う相手がいるからこそ、触れたくなるのか。

記憶を取り戻すたびに現実はますますゆがみ、追い求めた記憶の中で、二人はあることがきっかけで、一命をとりとめたことを思い出す。
安堵する二人。
しかし、触れるたびに近づく終わりの予感の中で、二人は驚愕の事実を知ることになるのだった。
あらすじ
ある日、芽衣が学校から帰ると、自分の家が消えていた。周囲の人々に聞いても誰も覚えておらず、芽衣の周囲からいろいろなものが消えていく。クラスメートの湊が、同じ経験をしていると知り、二人は原因をさぐろうとする。二人は触れ合うことで記憶を取り戻すが、そのたびに体に痛みが伴う事実を知る。二人は一命をとりとめたことを思い出すが、奇妙な現象は止まらない。痛みと愛が交錯する、二人の切ない青春ミステリー恋愛小説。

この作品のレビュー

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

すべての感想数:14

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop