あの夏の海には帰れない
現代ファンタジー
完
30
- 作品番号
- 1716287
- 最終更新
- 2024/04/17
- 総文字数
- 132,188
- ページ数
- 64ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 30
- ランクイン履歴
-
現代ファンタジー3位(2024/04/17)
ファンタジー29位(2024/02/10)
恋愛ファンタジー21位(2024/02/10)
- ランクイン履歴
-
現代ファンタジー3位(2024/04/17)
ファンタジー29位(2024/02/10)
恋愛ファンタジー21位(2024/02/10)
第3回小説大賞「きみがずっと言えなかったこと」に応募予定!
12万字程度で完結予定です。
ぜひよろしくお願いします。
- あらすじ
- 歌手を目指していた真田春樹は、とある出来事をきっかけに自ら命を絶ってしまう。
そんな春樹が「いってらっしゃい」という謎の声に見送られ
次の目を覚ました時、広々とした草原に寝転がっていた。
……ここは、どこ?
春樹の疑問に答えるがごとく、脳内に現れた「案内人」により、
自分が異世界に飛ばされて、高校生活をやり直させられることを知る——。
大切な人と心から繋がるために葛藤する少年少女の物語。
この作品の感想ノート
死後の世界というファンタジーの世界で、織り成されていたのは、現実と同じかそれ以上の青春。
自ら命を手放した彼らにとっては、間違いなく、現実よりも眩しい時間で。
その世界に触れた私が、そこが偽りの世界であることを忘れていたのですから、生きている彼らはもっと、忘れていたのだろうなと思うくらい、4人がとても楽しそうでした。
そして、男女のグループとなれば、避けては通れない恋愛。
複雑で、切なくて。
皆、自分の幸せを叶えたいけれど、互いに大切だから、迷っていて。
その恋の行方は予想できず、ハラハラしながら読んでいました。
さらに、偽りの世界の正体。
ずっと物語の終着点がわからなくて、それを知ったとき、なるほど、そう来たか、と素直に思いました……
あの世界に行ったから、わかったこと、伝えられたこと。
たくさんあると思います。
でも、これは物語。
我々の世界では、そう都合よくことは運ばない。
だからこそ、この物語に込められたメッセージを受け取って、失ってしまう前に、大切な人に「ありがとう」と伝えようと思いました。
地獄のような心境から抜け出した彼らが、また心から笑い合える日々を過ごせますように。
素敵な物語を、ありがとうございました!
すーっごく面白い物語でした!!
どれから感想書こう!書きたいことがありすぎるので心に浮かんだことから順番に書いていきます!
まず春樹、夏海、理沙、龍介の四人がとっても生き生きとしていて、まるですぐそこにいるかのようでした!
それぞれ四人のうまくいかない気持ちのもどかしさや葛藤や悩みがありありと伝わってきて心に響いていました。人を好きになるってほんと難しいですよね。本質は明らかなのに全然単純じゃない。これまでの関係性を壊したくないけど、溢れる想いは止めようもなくって。そんな瑞々しい気持ちが鮮明に描かれていて、ジーンと来ずにはいられませんでした。ラストの浜辺のシーンも良きです。映像音ありで見てみたいくらいです!
あと世界観!青春ミステリー寄りなのがすごくすごく好みです!私自身のPNもアナグラムから作ってるくらいにはこのジャンルが好みで、設定がストライクゾーンど真ん中でした!ラストがどっちに転ぶのかわからないのも好きです!読後感も良き!私の好きがふんだんに詰め込まれた物語でした!
伏線も最後にはすべて回収されていて、それでいてわかりやすい!読者にわかりやすく書くのが本当に難しくて、私が次に書く青春ミステリーの参考にさせていただきたいほどに…。笑
複雑そうな世界設定の中でも青春の煌めきが確かにメインとして描かれていて終始感嘆でした。
本当に本当に素敵な物語でした!
これほどの大作を矛盾なく紡ぐのは相当大変だったと思います。本当にありがとうございました!
拝読しました。
苦しさを隠して天真爛漫であろうとする夏海のけなげさに、胸が締め付けられるような気持ちでした。
世界の謎が明かされたとき、そういうことだったのか……と驚きました。だからこそ夏海は春樹の話を聞いたときすごく苦しかったはずなのに、それでも一番に春樹をこの夏の夜の海から出してあげなければ、と思ったところに、とても愛を感じました。
上手く伝えられませんが、別の世界で一緒に青春を過ごした四人が、もう一度会える。その奇跡が自分のことのように嬉しくて、思わず泣いてしまいました……!
とても素敵なお話でした!ありがとうございました!
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