プロフィール

Aki*
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作品一覧

キミが『好き』だと言えなくて。
Aki*/著

総文字数/99,687

青春・恋愛229ページ

第3回 きみの物語が、誰かを変える。小説大賞 by スターツ出版文庫エントリー中
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レビュー一覧

24時間の奇跡。
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きみがいない世界はどこまでも深く真っ暗で、いっそ自分も消えてしまいたいと思っていた。きみと過ごした17歳最後の日……起きたのは24時間の奇跡。 優太とゆりあ、少しずつ刻まれてゆくふたりの時間。綴られた文章はとても丁寧で優しくて、ふたりがお互いを想う温かい気持ちが一層強く伝わるようでした。 逢優さんの作品は、“今”をどう生きるかをいつも教えてくれるのですが、この作品も。そして今回は“命の繋がり”についても考えされられました。 自分の命は自分だけのものじゃない。想像するより遥か昔から繋がってきた、奇跡。 限りある時間の中で過ごすふたりは一生懸命で、どうにもならない想いに押しつぶされそうで、涙を浮かべずにはいられない切なすぎるラブストーリーでした。でも、逃げずに前を向くふたりの、儚くもとても美しく強い物語でした。

2016/08/19 20:21
青春・恋愛 135ページ ・総文字数81,733
“きみは、どうしたい?”
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もう頑張りたくないと思った。だから、逃げ出すことにした。黒猫と君と一緒に…。 頑張るってどういうことだろう。何を、どこまでしたら頑張ったって言ってもらえるんだろう。そもそも「頑張った」基準って何だろう…。読みながら色んなことを、茉莉と一緒に考えていました。 頑張ることに必死な茉莉と、頑張ることを諦めた壱。性格は対照的かもしれませんが、もう頑張らないと決めても、無意味だと言いながらも、結局頑張ってしまっているふたりは似ていて。一生懸命で真っ直ぐで素敵だと思いました。 いっそのこと忘れてしまいたいこと、頑張りすぎて逃げ出したくなることはあるけれど、それを忘れて生きていくなんて出来ない。 傷つきもがきながらも、人は誰しもなりたい自分に近付くために頑張っているんだと、自分も黒猫に教えてもらいました。 きみは、どうしたい? …答えはきっと決まっているね。 これから先、何度も読みたい一冊です。

2016/03/09 23:08
青春・恋愛 87ページ ・総文字数90,004
耳を傾けて、声を聞いて
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それなりに上手くやっていた。友達に囲まれ、楽しい日々を過ごしていた。だけど、『我々は、反乱軍である』――その放送が“私”をぶっ壊した。 きっとどこでも存在するヒエラルキー。その上層部の人も下層部の人も、それぞれの思いを抱えている。当たり前だけど、ハッと気付かされるところが幾つもありました。 はじめは全くまとまりのなかった彼らが、ぶつかり合って、本音を口にし、仲間になってゆく…。その過程にとても青春を感じ、羨ましくさえ思いました。そして茗子、それからお母さんと話す場面では、感動して涙してしまいました。 なかなか伝えられない思い。でも、勇気を出して口にしてみれば、何かが少し変わるかもしれない。世界は自分が思っていたよりも、優しいのかもしれない。 見落としがちな大切なことが、たくさん詰まった作品です。多くの人に読んでもらいたいと、心から思いました。

2015/10/08 22:36
青春・恋愛 151ページ ・総文字数134,951
見えるようになったものは。
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大嫌いだった。いなくなってしまえばいいと思ってた。私から大切な人と時間を奪っていく、あの子なんて……。 大事に想う人がいるからこそ生まれる、嫉妬という気持ち。それがとても上手く表現されていて、まるで自分が美輝になったかのように、胸が苦しくなるシーンが幾つもありました。読んでいる間、「これでいいの?」って、美輝と一緒に考えることが沢山ありました。 恋人だったり、友人だったり、家族だったり、“大事”には色んな種類があること。当たり前なんだけど忘れがちなことを、改めて教えてもらったような気がします。 少し不思議な数日間、美輝が見えるようになったのは…あるはずのない彼女の姿だけではなく、人が人を大事に想う気持ち。 「星を壊す」と言った美輝ちゃんは、最高にカッコ良かったし、本当の意味で強くなったなって思いました。 間違いなく、読者が主人公と一緒に成長出来る小説です。

2014/11/06 02:35
青春・恋愛 115ページ ・総文字数103,787
目に見えない宝物。
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かなさんの書くお話は、どれもみな共感出来るものばかりなんだけど…この作品は、正に「等身大」の中学生のお話だと思います。 学校という、小さな箱の中で生きていて。イジメが起こるのも、恋をするのも、本当に小さなことがきっかけで。 そんな思春期の感情とか、心の動きとか、すごくリアルに描かれていて、大人のあたしでもドキッとする場面が、何箇所もありました。 そして、日常の中にある温かな周りの気持ちに、改めて気付かせてくれるお話。 誰でも、どんな人でも、「ひとりじゃないんだよ」って、教えてくれて。 目に見えない宝物を、ひとつずつ教えてくれる作品でした。 あたしも、あたしの生きる世界に広がる“すき”を、大切にしていきたい。 最後の最後まで、ひとつでも多く“すき”を増やす努力をしていきたいです。 この作品と出逢えたことで、“すき”がひとつ増えました(*^^*) 素敵な作品をありがとうございました!

2013/07/02 01:27
青春・恋愛 178ページ ・総文字数74,883

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