【第3回きみ物大賞受賞】 微炭酸さんに聞きました!
第3回で大賞を受賞し、2024年12月に書籍化された『君と見つけた夜明けの行方』(原題:朝が来る前に、君の素顔が見てみたい)の作者、微炭酸さんにインタビュー!【2/21UP】
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【総評】
この度は「第4回きみの物語が、誰かを変える。小説大賞」へ多数のご応募ありがとうございました。
今回の募集テーマは「きみが本当は誰かに言いたかったこと」。どんな想いを描くのかも重要ですが、誰にも言えずにいた理由や、伝えるきっかけを何にするかによって、物語にオリジナリティを出せるテーマです。
読書以外のエンタメが多様化する中で、本にしかないメッセージ性を届けるためには、入り口として興味を引く「仕掛け」「舞台設定」を作る工夫が不可欠だと感じています。作品の中にそういった強い要素があるか否かという点で、受賞作は大変優れていました。受賞作品への講評は以下の通りとなります。
さることながら、ご応募いただいたどの作品も、誰かの心を変える力を秘めていると思います。
【 大賞 】
『三月は、所によりオフライン』篠也マシン/著
【講評】
<編集部>
伝えたい想いがあるのに、ネットが繋がらない。本音を言えたのは、SNSだけだったのに――。
大切な人に“自分の言葉”で想いを届けるまでの物語。
SNSという現代的なテーマを通して「本音を伝えることの怖さと大切さ」を描いた物語で、とても惹き込まれました。ネットの普及により、簡単に人と繋がれるようになった反面、本当に大事なことは言葉にして伝えるのが難しくなっている――そんな現代の葛藤を、ネットが遮断されたというシンプルかつ大きな装置を使って描き切った点が素晴らしかったです。盛り込まれている要素が多いなかで、軽やかに読めるテンポの良さがあり、重たくなりすぎないバランスも魅力的でした。また、登場人物たちがそれぞれにしっかりキャラ立ちしており、誰か一人に肩入れするのではなく、みんなの気持ちに共感しながら読める点も素敵でした。恋が実らなかったとしても、それぞれの「伝える勇気」が丁寧に描かれており、青春小説としての魅力がありました。スマホが使えないという制約を最大限に活かし、「伝えたい気持ち」と「怖い気持ち」の間でもがく登場人物たちの姿を、丁寧に描いた素敵な作品でした。
青春の切なさと眩しさが詰まった、素敵な一作をありがとうございました。
【 TSUTAYA賞 】
『三月は、所によりオフライン』篠也マシン/著
【講評】
<TSUTAYA>
明快でいてコミカルな文章が読みやすく、すんなりと世界観に入ることができ、心の奥底にしまい込んでいた、十代の自分の葛藤を思い出しました。登場人物と自身を重ね合わせながら一緒に喜怒哀楽を味わえる、これぞ青春小説という一作です。スマホでなんでも手軽に伝えることができる世の中だからこそ、直接想いを伝えることの大切さ・素晴らしさをこの作品を読んで感じ取って欲しいです。
【 読者賞 】
『三月は、所によりオフライン』篠也マシン/著
【講評】
<編集部>
とてもキャッチ―で、しっかりと性格のある登場人物たち。楽しく読むことができました。「ネットが使えなくなるという現実でも起こりそうな事件に惹きつけられました」「リアルな力強さを感じます」といった声が読者から寄せられました。成長要素や感動という部分が特に好評で、各登場人物についてのコメントも多く、ストーリーもキャラクターも満足感のある一作でした。
【 読者賞 】
『好きを言葉にできなくなった日に、息を吸い込めなくなった』海坂依里/著
【講評】
<編集部>
思いやりを学ぶ活動をするピアサポート部を通して、上手く笑えない二人が再生を目指す物語。悩みや葛藤、挫折について認め、未来を諦めない姿勢に共感ができます。ヒーロー・ヒロインともに完璧なわけではなく、どちらにも弱みがあり今の時代にマッチした作品だと思います。読者からは「一番自分の心に響いた作品を選ばせていただきました」というコメントが寄せられ、「優しく寄り添うような読後感」が好評でした。素敵な作品をありがとうございました。
「きみの物語が、誰かを変える。小説大賞」は、今を生きる、新しい世代の読者が、心から共感できる物語を届けたい、そんな想いから始まった小説大賞です。第4回目となる今回も、芯を変えずに実施できればと思っています。あなたの体験、想いが詰まった物語は、近しいことを体験したり、想ったり、何かに向かって頑張っていたり、苦しい何かから抜け出そうともがいていたり、きっとそんな人の力になると思います。あなたが生きる今を物語にしてみてください。
第4回開催にあたり、テーマを「きみが本当は誰かに言いたかったこと」に変更しました。第3回では「きみがずっと言えなかったこと」だったので、ほとんど同義なのですが、物語の中で主人公が本当の想いを吐き出す“誰か”の存在、出会い、邂逅を促す意味で、変更しました。
実際の現実では誰も現れないかもしれないけれど、でももし、こんな“誰か”に出会えたら、こんな“状況”に出会えたら、こんな“世界”に出会えたら、本当は言いたかったこと言えるかもしれない。自分らしく行動できるようかもしれない。そんな物語だからこその、非日常なきっかけと、だからこそ変わっていく等身大な主人公の姿を楽しみにしています。
スターツ出版文庫 編集部一同
第3回で大賞を受賞し、2024年12月に書籍化された『君と見つけた夜明けの行方』(原題:朝が来る前に、君の素顔が見てみたい)の作者、微炭酸さんにインタビュー!【2/21UP】
賞 |
※読者からの投票で特に人気だった作品に贈られます。詳細は下部にある【読者投票について】をご一読ください。 |
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テーマ | きみが本当は誰かに言いたかったこと×青春恋愛小説 本当は誰かに言いたかったこと、やりたかったこと、抱えていたことのある主人公が、物語ならではのきっかけによって、その想いを発散させたり、実現させていく青春恋愛小説をご応募ください。 まるで自分かと思ってしまうほど感情移入できる主人公。 知らなかった”誰かの裏の顔“、 関ったことがなかった”誰か“ 初めて経験する”状況“、”世界“、など。 現実世界だとなかなか変わることができない、 そんな主人公が変わり得るような、当人にとって非日常なきっかけ。 変わっていく“誰か”との関係性、そして主人公の姿。 共感出来て、だからこそ、“誰か”との関係性、主人公の変化に心救われる物語をお待ちしています。 |
作品文字数 | 「ノベマ!」上で、作品本文を文字数 60,000~120,000字 におさめてください。 (1ページの最大入力可能文字数は10万字です。) |
応募資格 | 不問(プロ、アマ、年齢等一切問いません) 新人作家大歓迎 ※専属マネジメント契約等を交わしている場合は、担当会社様への事前のご確認をお願いいたします。 |
応募方法 | 事前にノベマ!に会員登録の上、作品を投稿してください。 STEP1 エントリーしたい作品の【作品編集】から、【設定】画面のコンテスト応募、「第4回きみの物語が、誰かを変える。小説大賞」を選択します。 ![]() STEP2 あらすじを入力してください。
※以下は参考イメージです。 ![]() STEP3 ページ最下部の【設定を保存する】ボタンを押すとエントリー完了です。 ![]() |
スケジュール |
※スケジュールは変更になる可能性があります。 |
対象 | 応募サイト「ノベマ!」に投稿された作品。 テーマに沿った作品であれば、複数エントリーしていただけます。 ※以下に該当する作品のエントリーは不可となります。
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注意事項 |
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審査について | 審査員 スターツ出版 書籍編集部 審査方法 すべての作品を読んだ上で、総合的観点から審査いたします。 【読者投票について】 中間発表で発表された作品は、サイト上で読者投票を行います。 特に投票数の多かった作品を、「読者賞」として表彰させていただきます。 ※上位の作品のみ発表いたします。各作品の投票数は公開されません。 |
諸権利 | 受賞作品の出版権、雑誌掲載権、インターネット上への掲載権、コミカライズ権、映像化権等はスターツ出版株式会社に帰属します。受賞作品の全部または一部を、スターツ出版が発行・運営する紙面、インターネット、スマートフォン向けサイトに掲載することがあります。 |
個人情報について | 応募および受賞に際し提供いただいた個人情報は、スターツ出版株式会社のプライバシーポリシーの定めるところにより取り扱わせていただきます。 |
お問い合わせ | 投稿やエントリー方法など、本コンテスト関するお問い合わせはtoi@novema.jpまでお願いします。 ※選考に関するお問い合わせ・ご質問には応じかねます。 ※携帯メールからの問い合わせの際、迷惑メール対策をされている方は受信対象ドメインに@novema.jpを指定してください。 |
2022年12月28日発売
不登校の私が夜の公園で出会ったのは、自分と正反対のきみだった――。逃げてもいい、きみが教えてくれた。
『きみと真夜中をぬけて』
[原題] 余映はあえか
雨 /著
イラストレーター:アキヤミ
2022年9月28日発売
必死で笑顔を貼りつけていい子を演じてた。でもきみに出会って、心から笑えるようになった――。
『だから私は、今日も猫をかぶる』
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2024年12月28日発売
息苦しい毎日が嫌だった僕に君は、残酷な世界でも生きる理由をくれた――
『君と見つけた夜明けの行方』
[原題] 朝が来る前に、君の素顔が見てみたい
微炭酸 /著
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2025年1月28日発売
TSUTAYA絶賛!
『未完成な世界で、今日も君と息をする。』
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