2025年1月発売のスターツ出版文庫
もう二度と大切な人を離さない、君と出会って僕はそう思えたんだ
拝啓、やがて星になる君へ
[原題]拝啓、やがて星になる君へ。この言葉を贈らせて。
イラストレーター:中村至宏
- あらすじ
- 星化症という奇病で家族を亡くした勇輝は人生に絶望し、他人との交流を避けていた。しかし天真爛漫なクラスメイト・夏美との出会いで日常は一変。夏美からの説得で文芸部を創ることに。大切な人を作ることが、それを失った時の絶望を知る勇輝にとって、怖さを抱えながらではあったものの、夏美と過ごす日々に居心地の良さを感じ初めていた。そんな時、夏美に星化症の症状が現れてしまう。「それでも僕は君が生きる未来のために」と絶望を退ける勇気が芽生え、ある決意をする。ラストに涙する、青春恋愛物語。
- 著者コメント
- 青海野灰と申します。これまで何冊か本を出してきましたが、念願だったスターツ出版文庫さんにて『拝啓、やがて星になる君へ』を刊行いたします。人体が硬化して発光し、最終的には空に昇る、という奇病「星化症」がある世界で、星化症により家族を喪って深く傷付いた少年の、再生と奮起の物語です。この物語を本の形で手に取ってよかったと思ってもらえるような工夫をしているので、ぜひ「あとがき」まで読んでいただきたいです。この本が、読んでくれる方のわずかな光になれたら嬉しいです。
TSUTAYA絶賛!
未完成な世界で、今日も君と息をする。
イラストレーター:LOWRISE
- あらすじ
- 高校生の紬は、ある出来事をきっかけに人間関係に関する記憶をすべて失ってしまう。記憶喪失になる前と変わってしまった自分が嫌いで、息苦しい日々を送る紬は、クラスの人気者の柴谷に声を掛けられる。初めは戸惑う紬だったが、どんな自分も受け入れてくれる彼に心を開いていく。しかし、紬の過去には二人に大きく関係する秘密が隠されていた――。「過去の君も今の君も全部本物だ」過去と向き合い、前に進んでいく二人の姿に共感&涙!
- 著者コメント
- はじめまして、如月深紅です。この度『第3回 きみの物語が、誰かを変える。小説大賞』でTSUTAYA賞と長編特別賞をいただいた作品『未完成な世界で、今日も君と息をする。』を原題のまま出版していただけることになりました。本当に嬉しいです。書籍化にあたり、改稿を重ね、柴谷視点の番外編も書き下ろさせていただきました。未完成な二人と一緒に息をしながら、彼らが切りとる世界を見守っていただけますと幸いです。
唯一無二の出会いは、虐げられた半妖の少女の希望になる――。
龍神と番の花嫁~人魚の花嫁は月華のもと愛される~
[原題]人魚の血を引く花嫁は、月下のもと愛に溺れる
イラストレーター:セカイメグル
- あらすじ
- 青い瞳で生まれ、気味が悪いと虐げられ育った凍華は16の誕生日に廓に売られた。その晩、なぜか喉の渇きに襲われた凍華は客を襲いかけ、妖狩りに追われることに。凍華は人魚の半妖で、人の魂を求めてしまう身体だったと知らされる。逃げる凍華の元に「ようやく見つけた、俺の番」と、翡翠色の切れ長の瞳が美しい龍神・琉葵が現れ救ってくれた。人魚としての運命に絶望する凍華だったが「一緒に生きよう。その運命も含めお前を愛する」と、琉葵からの目一杯の愛情に、凍華は自分の居場所を見つけていき――。
- 著者コメント
- はじめまして、琴乃葉と申します。この度、初めてスターツ出版文庫さまより和風ファンタジーを出版していただくことになりました。主人公のキャラ像だけはずっと前からできていたものの、どのような物語にしようかと悩み手探りで作りあげました。『龍神と番の花嫁~人魚の花嫁は月華のもと愛される~』は半妖ゆえ虐げられその運命に振り回される少女が、龍の妖に愛される物語です。自己肯定感の低い主人公が自分を受け入れ前を向いていく姿と、そんな彼女を命がけで愛するヒーローを見届けていただけたら幸いです。
何度生まれ変わっても君を愛してる
偽りの花嫁~虐げられた無能な姉が愛を知るまで~
[原題]今宵、この口づけで貴方様を――
イラストレーター:神無月なな
- あらすじ
- 和葉は、呪術師最強の証“神導位”を代々受け継ぐ黒百合家の長女にも拘わらず、呪術が扱えない“無能”。才能のある妹と比較され、孤独な日々を送っていた。ところが、黒百合家は謎の最強呪術師の玻玖に神導位の座を奪われてしまう。さらには、なぜか玻玖に「嫁にしたい」と縁談を申し込まれる。神導位の座を奪還するため、和葉は家族からある使命を命じられ“偽りの花嫁”として嫁入りをする。愛のない婚約だったはずが、玻玖が溺愛してきて…?戸惑いながらも彼の優しさに触れ、次第に心惹かれていき――。
- 著者コメント
- はじめまして、中小路かほと申します。このたび、第8回スターツ出版文庫大賞にてnoicomi賞を受賞した本作を書籍化していただけることになりました。初めて書いた和風ファンタジーが、憧れのスタ文からこうして刊行されることに驚きとうれしさでいっぱいです!美しい表紙を手がけてくださったのは、noicomiにて本作のコミカライズ作画も担当してくださっている神無月なな先生です。また今回、特別に人物紹介として別イラストも収録されておりますので、そちらは実際に書籍をお手に取ってチェックしていただけるうれしいです。