無愛想なルームメイトは、夢の中で俺に溺れている

BL

無愛想なルームメイトは、夢の中で俺に溺れている
作品番号
1770767
最終更新
2025/12/31
総文字数
50,557
ページ数
24ページ
ステータス
完結
いいね数
1
「――ゆうま、行かないでくれ。……俺を見捨てないでくれ」

夜の静寂を切り裂くような、親友の切実な寝言。
それが、俺たちの歪な関係の幕開けだった。

大学三年の冬。生活費を浮かせるために始まった、親友・一ノ瀬湊とのルームシェア。
眉目秀麗、頭脳明晰、常に冷静沈着な湊は、俺にとって自慢の親友だった。
しかし、仕切りカーテン一枚で区切られた六畳の空間で俺が聞いたのは、昼間の彼からは想像もできないほど、絶望に満ちた俺への求愛の言葉。

「ただの親友」という安全な場所から引きずり出された俺と、「親友」の仮面を被り続けることが限界に達していた彼。

最初は戸惑い、逃げ出そうとした。
けれど、彼の抱える孤独と、俺に向けられた狂気的なまでの愛の深さを知るたびに、俺の中の何かが作り替えられていく。
誰にも言えない秘密を共有し、外の世界では「普通の大学生」を演じながら、夜の闇の中では互いの体温を貪り合う――。

物語は、大学時代の甘酸っぱくも危うい同居生活から、社会という荒波に揉まれながら絆を深めていく数年間を描きます。
湊の執着は、時として重く、独占欲は逃げ場を塞ぐ檻のよう。
けれど、その檻の中にいることが、何よりも心地よくなってしまったのはなぜだろう。

カーテン一枚の距離から始まった二人の物語は、やがて「一生」という名の誓いへと変わっていきます。
不器用で、重すぎて、けれど誰よりも一途な二人の純愛を、ぜひ最後まで見届けてください。

あなたの隣で眠る誰かも、もしかしたら夢の中で、あなたの名前を叫んでいるかもしれません。
あらすじ
大学生の悠真は、完璧な親友・湊とルームシェアを始める。
だが初日の夜、隣のベッドから聞こえてきたのは、自分への執着に満ちた湊の悲痛な「寝言」だった。
昼間はクール、夜は独占欲を剥き出しにする湊。
そのギャップと狂気的な愛に翻弄されるうちに、悠真は自らも甘い檻の中へと堕ちていく。
寝言から始まった歪な恋が、社会人編を経て「運命」へと昇華する、重厚で濃密な執着純愛ストーリー。

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