~タイム アフター タイム~ さよならは言わない。1984年の私は、君をずっと待っている。

青春・恋愛

~タイム アフター タイム~   さよならは言わない。1984年の私は、君をずっと待っている。
作品番号
1766957
最終更新
2025/12/04
総文字数
58,690
ページ数
10ページ
ステータス
未完結
いいね数
0
現代に生きる、三つのストーリーの主人公の前に現れたのは、一台の古いウォークマン。再生ボタンを押すと流れてくるのは、シンディ・ローパーの『Time After Time』。そのメロディは、彼らを1984年の世界へと誘うタイムマシンのスイッチだった。

【第一部】 2025年の中学生、甘夏とハッサクは1984年へ迷い込む。そこは甘夏には「亡き母がいる天国」、ハッサクには「妹が存在しない地獄」のようなパラレルワールドだった。母との暮らしを選び残ろうとする甘夏と、妹のいる未来へ帰りたいハッサク。クリスマスイブ、甘夏は愛するハッサクを未来へ送り出すため、自らこの世界に残る決断をする。しかし、一人現代に戻ったハッサクは、甘夏が歴史から取り残されてしまったことを知る。「さよなら」を拒む彼は、彼女を取り戻すため、再び1984年へ旅立つ決意をする。

【第二部】 老舗旅館の女将・真白と愛猫クロは、亡き夫のウォークマンで1984年へ。クロは人間の青年の姿になり、若き日の真白と夫・洋平の恋を成就させようと奔走する。洋平が早世する運命を変えるため、クロは自らの恋心を封印して二人を結びつける。その献身により未来は変わり、洋平は死の運命を回避。現代に戻った真白は、若返った姿で人間となったクロと共に、第二の人生という新たな旅に出る。

【第三部】 大学生の美玲は、父の遺品から1984年へ飛び、若き日の両親に出会う。しかし、母は男性に苦手意識があり、父とはただの友人止まり。このままでは美玲は生まれてこない。彼女は覚悟を決め、「私は未来から来た娘です」と告白。父が若くして病死する未来も暗に伝え、必ず検診を受けてほしいと懇願する。娘の必死の想いに触れた二人は結ばれ、現代に戻った美玲を待っていたのは、健康に年を重ねた父と幸せな家族の姿だった。

1984年のノスタルジックかつ新鮮な風景の中で紡がれる、三つの愛と奇跡。後悔や悲しみや葛藤を抱えた彼らは、カセットテープを巻き戻すように運命をリプレイし、大切な人との未来を鮮やかに書き換えていく。
あらすじ
シンディ・ローパーの名曲『Time After Time』が流れるウォークマンを鍵に、1984年へタイムスリップした三組の男女、「パラレルワールドの幼馴染」「猫と旅館の女将」「未来の娘と若き両親」の三部構成です。80年代の熱気の中で、それぞれの「愛」と「葛藤」に向き合い、カセットテープを巻き戻すように運命をリプレイする。大切な人との未来を鮮やかに書き換えていく、感動のタイムトラベル・オムニバス。

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