- 作品番号
- 1737943
- 最終更新
- 2024/11/12
- 総文字数
- 13,775
- ページ数
- 8ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 16
- ランクイン履歴
-
総合59位(2024/11/20)
あやかし・和風ファンタジー12位(2024/11/09)
和風恋愛ファンタジー×小説家
時は架空の大正。
世はあやかしがまだごく僅かに残っており、近年ではあやかしが悪と化した邪鬼で溢れていた。
花の紋章を宿す一族花里家の一人娘、雨音。手の甲にある花の紋章はかつて花里一族が持っていた〝治癒能力〟である。手をかざせば治しにくい怪我をも治す力だったが、ある祖先からその能力は失われた。
能力のあった頃は〝花少女〟と崇められ、現在は〝無能者の娘〟と呼ばれる雨音だが、花里一族の名はまだ名が高く、帝国軍邪鬼討伐隊の隊長、久遠家の息子怜司と婚約関係であった。
雨音には誰にも言えない秘密があった。自分の家柄で悩んでいる頃、蔦見千尋という怪奇小説家の小説で救われていた。それから雨音は小説家になりたいと思い始め、部屋には蔦見の祭壇があり、毎日拝めている。
ある日、家にやってきた怜司は雨音に〝婚約破談〟を告げる。
怜司の父がもうろくし、占い師に騙されて花里一族を邪鬼の血が流れていると判断した。
怜司を好いていない雨音は破談を喜んだが、怜司は異様に雨音に執着していた。愛人でもいいから俺のそばにいろと迫る怜司を拒絶し、家出をする。
疲れた雨音は帝都を離れ、怜司から逃げるように田舎に渡る。
一生、独身でいるつもりで田舎にて穏やかに過ごす雨音。しかしある日、雨音は村の山で龍のような怪物に遭遇する。怪我をしていた怪物に手をかざすと、なんと怪我が治ってしまった。一族の力が蘇ったと同時に、怪物は美形の男に変身する。男は告げた。自分の名は知頼と言い、正体は「あやかしの〝鵺〟である」と。
知頼は帝都で邪鬼化したはずなのに、雨音の力で邪鬼化する前に戻っていた。
雨音の本当の能力は〝治癒能力〟ではなく〝邪鬼したあやかしを元に戻す〟ことだった。
知頼は〝早く妖帝に花少女を見せなければ〟と雨音をあやかしの世界に連れて行ってしまう。
そこには〝妖帝〟と呼ばれる異様に美しい男が雨音を見据えていた。
〝妖帝〟は代々から半妖の一族であり、あやかしの世界であやかしを邪鬼にさせまいと守る仕事をしていた──。
時は架空の大正。
世はあやかしがまだごく僅かに残っており、近年ではあやかしが悪と化した邪鬼で溢れていた。
花の紋章を宿す一族花里家の一人娘、雨音。手の甲にある花の紋章はかつて花里一族が持っていた〝治癒能力〟である。手をかざせば治しにくい怪我をも治す力だったが、ある祖先からその能力は失われた。
能力のあった頃は〝花少女〟と崇められ、現在は〝無能者の娘〟と呼ばれる雨音だが、花里一族の名はまだ名が高く、帝国軍邪鬼討伐隊の隊長、久遠家の息子怜司と婚約関係であった。
雨音には誰にも言えない秘密があった。自分の家柄で悩んでいる頃、蔦見千尋という怪奇小説家の小説で救われていた。それから雨音は小説家になりたいと思い始め、部屋には蔦見の祭壇があり、毎日拝めている。
ある日、家にやってきた怜司は雨音に〝婚約破談〟を告げる。
怜司の父がもうろくし、占い師に騙されて花里一族を邪鬼の血が流れていると判断した。
怜司を好いていない雨音は破談を喜んだが、怜司は異様に雨音に執着していた。愛人でもいいから俺のそばにいろと迫る怜司を拒絶し、家出をする。
疲れた雨音は帝都を離れ、怜司から逃げるように田舎に渡る。
一生、独身でいるつもりで田舎にて穏やかに過ごす雨音。しかしある日、雨音は村の山で龍のような怪物に遭遇する。怪我をしていた怪物に手をかざすと、なんと怪我が治ってしまった。一族の力が蘇ったと同時に、怪物は美形の男に変身する。男は告げた。自分の名は知頼と言い、正体は「あやかしの〝鵺〟である」と。
知頼は帝都で邪鬼化したはずなのに、雨音の力で邪鬼化する前に戻っていた。
雨音の本当の能力は〝治癒能力〟ではなく〝邪鬼したあやかしを元に戻す〟ことだった。
知頼は〝早く妖帝に花少女を見せなければ〟と雨音をあやかしの世界に連れて行ってしまう。
そこには〝妖帝〟と呼ばれる異様に美しい男が雨音を見据えていた。
〝妖帝〟は代々から半妖の一族であり、あやかしの世界であやかしを邪鬼にさせまいと守る仕事をしていた──。
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