
- 作品番号
- 1715290
- 最終更新
- 2024/02/28
- 総文字数
- 29,147
- ページ数
- 22ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 12
- ランクイン履歴
-
青春・恋愛47位(2024/02/26)
これは、君がついた嘘から始まるふたりの物語。
元・天才フィギュアスケーター 生駒 七生 イコマ ナオ
×
秘密を抱えた、嘘の恋人 森川 雀 モリカワ スズメ
絶賛スランプ中のフィギュアスケーター七生はとある夜、謎めいた少女、雀と出会う。
スケート漬けの日々だった七生、不登校で引きこもりの雀。
互いに『青春をしてみたい』と思っていたふたりは、夜だけの『恋人ごっこ』を始める。
七生は雀のおかげで失っていたスケートへの情熱を取り戻し、いつしか彼女の本物の恋人になりたいと思うようになるが……雀は大きすぎる秘密を抱えていて――。
『この夜の間だけ、私たちは恋人同士。一緒に青春しようよ、七生!』
この作品のレビュー
挫折、葛藤、青春、愛。
どの要素も詰まった、感動物語でした。
夢を見たいけれど、なにか納得できる理由を見つけて諦めてしまう。
そんな様子も、とてもリアルでした。
「私を理由に諦めないでよ」
彼女の言葉は彼を励ますためのようで、プライド、そして憧れを否定されたような悲しさが詰まっているような気がして、とても心に響きました。
再び彼が立ち上がり、夢を追うと決めた様は、きっと美しかったでしょう。
そして私は、この物語を読みながら神様を恨みました。
こんな切ない展開があっていいのか。
せっかく、彼らが愛を知り、生きる希望を見出したというのに。
「嫌だ」
それしか出てこない彼の気持ちが、痛いほどわかります。
それでも避けられない運命はやって来る。
彼女がいない未来で、彼が希望を抱きながら夢の道を歩んでいて、ただただ感動しました。
最高純度のラブストーリーを、ありがとうございました。
読み終えて、語彙力を失いました。
レビュータイトル通り、圧倒的感動作です。
すべてを懸けてきたからこその、七生の悔しさややるせなさ。
邂逅したクラスメイト、雀との青春ごっこの甘酸っぱさと前向きさ。
再度の挫折、喧嘩からの、衝撃的な事実。まさに氷上での感動的な演技に魅入られるがごとく、気づけば終わりまで一気に読んでいました。
見所は挙げれば数え切れません。
「ほかになにも残らないって言い切れるほど、スケートにすべてを懸けてきたってことでしょう?」ってセリフとか大好きすぎます。
そしてなにより、雀と別れてからのエピローグ。読後の余韻が半端ないです。
キス&クライ。
本作のタイトルの意味が、余韻と感動と一緒に心に落ちてきました。
とにもかくにも面白く、勇気のもらえる物語です。
もっともっと、多くの人に読んでもらいたい。心からそう思えます。
読んで後悔はしない最高に素敵な物語でした。
この作品の感想ノート
ちょっと今、なんというか、言葉を失ってます。
圧倒的感動作。
余韻に浸りに浸って降りてきた言葉はなんとも平凡で帯のようにありきたりですが、嘘偽りなく「圧倒的感動作」でした。
七生の悔しさややるせなさ、雀との青春ごっこの甘酸っぱさと前向きさはもちろんですが、後半からはまさに怒涛で、すごくすごく引き込まれました。上手く表現できない。語彙力を失ってます。笑
もうとにかく超絶面白かったです!書籍化してほしい!!いやもう本当に!
勇気をもらえて、前を向ける。
本当に素敵で、素晴らしい物語でした。
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