挫折、葛藤、青春、愛。
どの要素も詰まった、感動物語でした。
夢を見たいけれど、なにか納得できる理由を見つけて諦めてしまう。
そんな様子も、とてもリアルでした。
「私を理由に諦めないでよ」
彼女の言葉は彼を励ますためのようで、プライド、そして憧れを否定されたような悲しさが詰まっているような気がして、とても心に響きました。
再び彼が立ち上がり、夢を追うと決めた様は、きっと美しかったでしょう。
そして私は、この物語を読みながら神様を恨みました。
こんな切ない展開があっていいのか。
せっかく、彼らが愛を知り、生きる希望を見出したというのに。
「嫌だ」
それしか出てこない彼の気持ちが、痛いほどわかります。
それでも避けられない運命はやって来る。
彼女がいない未来で、彼が希望を抱きながら夢の道を歩んでいて、ただただ感動しました。
最高純度のラブストーリーを、ありがとうございました。