春が追い付く二拍手前。

作品番号 1712631
最終更新 2023/12/21

春が追い付く二拍手前。
青春・恋愛

56ページ

総文字数/ 113,746

――月が、綺麗ですね。
―――いつかあの世で返事を聞かせてほしい。

臨終の床にある彼女の言葉に、私は何も返事をすることができなかった。

だって、私は、彼女の思いに答える資格もない器械(おもちゃ)だから。
魂なんてなくて、
死んだ後は、無になるのだから――


そして、彼女を失い、自棄になった私を救った大切な親友。
その命すらも、消えようとする時、
脳裏に浮かんだのはかつての彼の言葉。

――願いを確実に叶えてもらう。神様への願いの伝え方が存在しているんだって。


ごめんなさい。私は、あなたたちから受けた愛を、仇で返します――。
あらすじ
「約束しましょう、柾。私は、何があっても必ず、彼女の傍にいます」


親友と交わしたその約束は、
ロボットである私には、簡単に果たせるはずのものだったのに――。


人間の女の子とロボットのウサギ。
結ばれるはずのない、切ない恋。
そして、神主の彼との大切な友情。

みんなを奪っていこうとする残酷なこの世界に、神様なんていないのか。


(※野いちごから転載)

この作品のレビュー

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

pagetop