さみしがりやのホリデイ

作品番号 1094864
最終更新 2017/03/27

さみしがりやのホリデイ
夢雨/著
恋愛・青春

183ページ

総文字数/126,567

退屈な毎日は退屈なまま
そういうものだって思ってた

世界はたったひとつの色で
塗りつぶされてるって思ってた


「おまえは、美しい生き物だな」


世界は変わる
いとも簡単に

その低い声の先で
色を、形を
こんなにもいとおしく変えてゆく


サミシイを抱えたふたりの

夏までを数える

少し長い、休日のこと




14/8/21~16/8/2

この作品のレビュー

★★★★★
投稿者:楪 萌さん
鮮やかに染まるエブリデイ

おかーさんとのふたり暮らしにさみしさを感じ、学校に行かなくなった祈のもとに突然現れた和志さん。
一緒に過ごす時間の中で、お互いのさみしさを知って少しずつ変わっていくふたり。
ラスト1ページにこの作品に込められた想いやメッセージがぎゅっと詰まっていて、とても共感しました。
空が綺麗だった、お気に入りの音楽に出会えた、家族で食べたご飯が美味しかった…きっとそんな小さな喜びが、毎日を鮮やかに染めていく。
大嫌いな世界も、退屈で色褪せた毎日も本当は鮮やかでいとおしい。

さみしがりやのふたりが織り成す一味違った温かく切ない同居ストーリー。
読めばきっと毎日がいとおしく感じられます。

2019/11/02 12:55
★★★★★
投稿者:野々原 苺さん
愛とは何か

「でもきっと、価値はあることだよ」


学校に行くっていう、一番の日常を手放して。自分の殻に閉じこもった。さみしいを抱えて、吐き出す場所を探していた。そんなある日迎えにきたのは、15歳も年上のおじさん。

トクベツなことがあるわけじゃない。一緒に暮らすって、一緒に食事をするってこと。一緒にテレビを見たり、一緒に今日のことを話したりするってこと。たったそれだけの日常が、ふたりの心と距離をじわじわ溶かしていく。そしてまた、新しい色に染め上げていく。それはきっと、優しくてあったかい色なんだろう。

愛情という名前の不確かなモノを、こんなにも揺るぎなく鮮明に描いた作品を私は他に知りません。気づいたらぼろぼろと流れている涙を止めることができませんでした。

何度でも読み返したくなる、愛を見つけられる素敵なお話です。ぜひ、御一読を。このあたたかさに触れてみてください。

2017/03/26 18:45
★★★★★
投稿者:颯希さん
さみしがりや、ふたり

日常を放って、ヘンテコな日々に足を踏み入れた。手放しても惜しくない毎日を。休んでみた。学校に行かない理由なんてない。好きじゃない理由なんてない。
退屈で、愛せない、塗りつぶされた世界。

「自分で考えて、決めろ。拙くても、それが正解だ」

15コ上のぬくもり。近くにあった。そばにいた。頭をなでる手は色褪せていた景色を、いとも簡単に。
目の前を、自分を。変えた。染めた。多彩でいとおしく。こんな世界で、夢だって持てた。

柔らかい文章、優しい雰囲気、淡い世界観。それなのにどうしてこんなに力強く響いてくるんだろう。説得力があるんだろう。涙がずるずる引っ張り出されました。これだから人と人っていとしくて綺麗なんだ。毎回、作品を読む度にそう思います。

歪でも不器用でもいいよ。あなたがいる世界で、空の下できょうも、生きてゆこう。

素敵な作品ありがとうございました。ぜひ御一読を。

2016/12/31 13:21

この作品の感想ノート

レビューでは書ききれなかったので、こちらにも失礼します。

私がこのお話を読んだのは去年の秋頃ですが、あのときの衝撃と感動は今でも忘れられません。いつこうして感想を書きに伺おうかなあと思っていたのですが、どうせなら高校をちゃんと卒業してからにしようと決めて今日になってしまいました(笑)

このお話を読んだ時、自分自身めちゃくちゃ悩んでいました。今思えば受験期で結構精神もやられていたんだと思いますが、祈とおなじで学校に行くのが毎日億劫でなりませんでした。一週間くらい学校に行けなかったとき、ちょうどこのお話に出逢ったんです。

「学校に行って、夢を持つことだけがエライってわけじゃねえよ。」
「でもきっと、価値はあることだよ」
そんな和志さんの言葉に、祈と同時に自分も救われました。涙が止まりませんでした。ああ、ちゃんとしようって思えました。あのときこの物語を読んで、本当によかったって心から思います。

あれから、ツラくなったときは何度もこのお話を読み返してます。無事に高校も卒業できました(笑)

夢雨さんのえがく世界観が本当に大好きで、これからもずっとずっとファンです!愛が溢れて止まりません(うざい)

素敵なお話をありがとうございました。このお話に救われました。また何度でも読み返します!

2017/03/26 18:55

◇吉永 優さん

こんにちは!先日はツイッターでもありがとうございました(><)

ホリデイの始まりはほんとうに『JKに振りまわされるオジサンを書きたい!!』という気持ちのみだったので、そんなもったいないお言葉をいただいてとても恐縮です(;_;)ありがとうございます。
おじさんと祈だけでなく、おかーさんとの絆にも重きを置いて書いていたので、お言葉うれしいです。

拙いものばかりを吐きだしていますが、これからもぜひ仲良くしてやってください\(^^)/ありがとうございました…!

夢雨さん
2016/11/10 14:28

すみません、間違って投稿ボタンを押してしまいました…!
以前から夢雨さんの小説を読み漁ってて、いつか感想ノートにおじゃまさせていただきたいと思っていました。
こんかいのお話、とてもあたたかくて涙が止まりませんでした。
学校に行きたくない祈、なんだか不思議なおじさん。二人の同居生活に、ほっこりして、どきどきして。お母さんと祈のやりとりは毎回泣きました。親子の絆の深さ、実感しました。
素敵なお話をありがとうございました。

2016/11/03 17:30

この作品のかんたん感想

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