全く違うグループに属する綾と瑶子。 共通点は超マイナーなバンドのファンであること。 そして二人には更に共通の悩みがあった。 そんな二人が自分の道を選ぶまでの物語。 表紙はあさぎかな様(X:@Chocolat02_1234)からいただきました！ ありがとうございます！

「いこう、モモ」 「いくぞ、ナシ」 僕らは世界のはざまで、笑ってみせよう。 未完成のこの場所で、いつまでだって、笑ってみせよう。 たとえ僕らのちっぽけな笑みがグリッチ程度の偽りの笑みにしかなれなかったとしても、それが僕らが君の為にできる、そうして、僕らの為にできるすべてだと思うから。

わたしのせいで きみのおかげで 全部、全部、変わったの 2020/05/18 執筆終了 2021/12/26 野いちごより移転

緑色に光る楽器のボディと、そこから伸びる四本の弦を、巧みに操る長い指。 少し茶色がかった、私と同じゆるいくせっ毛。 弧を描くやさしい幅広の二重まぶた。すっとした鼻。 袖まくりした色白の腕と、似合わない筋肉。 その人の周りだけ、虹色に光っているように見えた。 ＊＊＊＊＊＊＊＊ ドジで泣き虫、おまけに怖がりの私を、きみだけは真っ直ぐ見つめてくれた。 「変だとか、思わない？」 「思わないよ。花音ちゃんみたいな考えの方が、きっとずっといいよ」 きみといると周りの景色がただの背景になって 胸がどきどきして、リズムを奏ではじめる。 「ねえ、花音ちゃん。詩を書いてよ」 あの日きみは世界でいちばん綺麗な景色をくれて、いちばんの恋をつれてきた。 私のだいじな初めての恋。 それは、純粋なはじめての恋の物語。 ＊＊＊＊ 野いちごに載せていた作品です。

　甘く優しい貴女(あなた)を、こっそりお守りいたします。 　どんなに愛していても手の届かない、オレのお嬢さま。 ★*ﾟ ゜ﾟ*★*ﾟ ゜ﾟ*★ 　何でも出来て、いつも意地悪。 　 時々優しいワケあり先輩、超イケメン執事の卵、 藤原宗樹(ふじわら　そうじゅ)。 　そして、わたし。 　西園寺理紗(さいおんじ　りさ)の、恋の話。 　わたし、資産家のお嬢さまって事になっているけど、中身はごく普通の女の子……のはず。 　華やかなセレブな世界よりも、地味子にあこがれて公立高校に入学しました。 　……のはいいけれど。 　待ちうけてたのは、とっても騒がしい日々！ 　新入生の部活勧誘を受けて、気軽にいくつも仮入部してみたら、全部活から本入部を迫られた！？ 　暴走族の生徒会長さんに目をつけられた！？ 「えーん、わたしの静かな生活～」　なんて、とほーにくれて泣いているわたしに、手を差し伸べてくれたヒト。 　それは、同じ高校に通うことになった、一つ上の執事の卵、藤原　宗樹(ふじわら　そうじゅ)先輩でした。 　……… 「……しかたねぇ。ウチのジジィが西園寺の執事だからな。 　学校では、俺があんたの身の安全とスケジュールを守ってやる。 　……執事代わりになってやるぜ、お嬢さま」 「すみません～～　助かります～～」 「……言っておくけど俺は『執事』だけど『パシリ』じゃねぇからな。 　それと。 　基本、俺は西園寺が大嫌いだ。覚えとけ」 「えっ！？」 ☆★★☆ 　ねぇ、宗樹。 　わたし、あなたのことが大好きなのに。 　あなたは、やっぱり……わたしのこと、キライですか？

くやしいけど、 きみの好きなうたを唄うよ タイトル・画像提供＿マポンさま

　ギタリストになる夢に敗れた俺は犯罪に手を染めた──── 　捕まる事を恐れ、逃亡した先の美しい島で出会ったのは、小さなホテルを営む日本人親子だった。 　ホテルの娘、レイは、今まで出会った事のないような不思議な女だった、、、。 "シンジの身体私にちょうだい" 彼女は生きる事と、夢を叶える事に対して誰よりも貪欲だった、、、。 　島へ来て、挫折した人間との出会いから、燻っていた夢への情熱に再び火がついた。 　さあ、もう一度始めよう────

“君と過ごした優しいあの日々が 粉々になる凄まじい音がした”

あたしは長月ケット！ バンドが好き！ 道端でケンタにぃと出会ちゃった！