和泉杏咲さんの作品一覧

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「あいつらを呪い殺すには怨霊になるしかないわ」 「とりあえず聖女になりなさいよ」 「だが断る」 「………………」 アンジェリカはかつて、ソレイユ王国の王子妃だった。 だが、アンジェリカが嫁いだ第1王子ルイには側室がいた。 彼女の名前はアリエル。アンジェリカの腹違いの妹だった。 常に妹と比べられ、惨めな思いをしていたアンジェリカは、唯一王子の妃に選ばれ、民に尽くすことで生きがいを感じていた。 ところが、そんなアンジェリカをアリエルは決して見逃してくれやしなかったのだ。 アリエルがルイの子供を妊娠した直後、アンジェリカとのお茶会が原因でアリエルが流産してしまった。 「王の血を受け継ぐものを殺したものは、例え誰であろうと処刑する」 そのため、アンジェリカやお茶会の準備をした大事な侍女のコレット、そしてアンジェリカを庇った実の母親が絞首刑となってしまった。 目の前で大切な人の命を奪われたアンジェリカ。とうとう自分の番になった時、アリエルの真の企てに気づいた。 アリエルは自分が正妃になるために、わざと自分で毒を飲んで流産し、アンジェリカが処刑されるように動いたのだった。 真実に気づいたアンジェリカは、その場で叫ぶ。 「あなたなんかにこれ以上、私の命を自由になんかさせない!!」 生きている間は、他人の意のままに操られた。 死ぬ時くらいは、自分の意思で死にたい。 生まれる時には、場所も家族も選べないのだから……! そう考えたアンジェリカは、自らの舌を噛み切り、自害を選ぶのだった。 ところが、そんなアンジェリカに自らを「神」と名乗る美しい男が手を差し伸べる。 「君には次の神になってもらわないと困る。もう一度生き直して、ちゃんと寿命をまっとうしてきてほしい」 「だが断る」 実は、アンジェリカが自害をしたもう1つの理由は、怨霊となり自分たちを絶望に陥れたアリエル達を呪い殺すことだった……。 「とりあえず、今から無理やりに生き返らせるから、聖女にでもなればいいよ。きっと君の望み以上のことが叶うかもよ」 嫌がるアンジェリカを神が無理やり生き返らせたことで、アンジェリカの人生は王子に嫁ぐ少し前まで戻ってしまった。 こうして、アンジェリカは渋々第2の人生を歩まされることになったのだが、そこでアンジェリカは「あくまで聖女として」大きな第1歩を踏み出していく。
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タイムリミットは49日。 あなたを死なせないために、私は魂をかけて冥府から還ってきました……。 夏休みに入る直前の7月14日は、高校1年生の廻野実輪(かいの みわ)にとって人生で最も幸せな日になった。 何故なら、密かに憧れていたクラスメイト、生島悠人(いくしま ゆうと)から屋上で告白され、付き合うことになったから。 初めてのデートに、キス、それから秘密のお泊まりなど、この夏休みは実輪にとってまるでジェットコースターのように心臓が破裂しそうな出来事ばかり。 幸せな出来事ばかりがたくさん詰まった、宝箱のような夏休みが終わろうとしていた8月31日に悲劇が起こる。 偶然、実輪が通りがかった駅に通り魔が現れ、実輪も犠牲となってしまう。 実輪が次に目覚めたのは、あの世とこの世の境。 そこで実輪は、自らを「冥府の番人」と名乗る悲しげな男性と出会うことになる。 彼は実輪にこう告げる。 「君の想い人は、君のせいで自殺をしてしまった。もう君たちは、永遠に出会うことができなくなる」 絶望する実輪に、冥府の番人は言う。 「一度だけチャンスをあげる。彼の自殺を君の力で止めてごらん。それができたら、きっと来世では結ばれる。でも失敗したら、彼の魂は僕が食べてしまうよ」 こうして実輪の魂は、冥府の番人の力であの日……彼が実輪に告白をした日に戻ることになる。 彼と来世で結ばれるために、余命49日の実輪の大勝負が始まる……。
答えはここに全てあった

総文字数/9,620

ヒューマンドラマ14ページ

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他人と同じ事を「強制される」中学校での生活。 少しでも違う何かを……善悪問わず見つけられたときには、ここぞとばかりに容疑者扱いし、周囲の奴らはこぞって被害者、もしくは正義のヒーロー気取りで異質さを糾弾する。 糾弾する過程にスリルを感じるのか、糾弾される側の表情の醜くゆがんでいく様を眺める事で彼らが快楽を得るのか、そんな事はどうでもいい。 ただ、容疑者は奴らの為だけに存在させられる。 それは同質である事を絶対的に求められているから。 俺はそんな馬鹿げた「裁判ごっこ」に無理やり付き合わされることに、とうとうウンザリさせられたのだ。決して奴らから逃げ出すという訳ではない。断じて。 迷いは一切無かった。 母の命と引き換えにして生まれた息子になど、決して興味を抱くものかと、断固として俺との交流を拒否し続けてきたであろう父しかもう居ないこの家に、俺の意思など残す必要がないと思ったので遺書は書かなかった。 死を決意した少年の元に降り注ぐ、一筋の光が何なのか。 どうぞこの目で確かめてください。 答えはすぐそこにあるのだから……。
社長、嫌いになってもいいですか?

総文字数/8,138

青春・恋愛13ページ

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ずっと連絡が取れなかった恋人が、女と二人きりで楽そうに話していた……!? 浮気なの? 私のことは捨てるの? 私は出会った頃のこと、付き合い始めた頃のことを思い出しながら走り出す。 「あなたのことを嫌いになりたい…!」 そうすれば、こんな苦しい思いをしなくて済むのに。 そんな時、思い出の紫陽花が目の前に現れる。 美しいグラデーションに隠された、花言葉が私の心を蝕んでいく……。 <登場人物> 川西雨音(23) 社会人2年目 村山陽太(34) 雨音が大学時代インターン していた会社の社長
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私は、あなたの声が好きでした。 あなたが、大好きでした。 けれど、もう私には、あなたの声が美しく聞こえないのです。 側にいればいるほど、その事実が悲しくなるのです。 私はあなたの声が聞こえなくても当たり前の距離まで離れます。 失ったことを嘆くより、最初からないままの方が、私の心は守れると思いました。 なのに、どうしてですか? なんであなたは、私の前から消えてはくれないのですか? 「俺が、君の耳になるから」 そうじゃない。 私が欲しいのは、それではないのです。 ただ、宝物を大事にしたいだけです。 離れることを許してください。 あなたのせいです。 あなたの側にいたから。 あなたに恋をしたから。 神様は私からあなたの声を奪ったのです。 これ以上、私から何も奪わないで。 私は私の中にいる あなたの声だけで十分なのですから。 +++—————————+++ 佐川琴莉(17) Kotori Sagawa 地味で目立たない高校2年生 松井波音(18) Naoto Matsui 高校3年生 誰もが1度は憧れる遊び人イケメン
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記憶喪失ヒロイン×三角関係のお話です。 私は、あなたから逃げたかったのです。 今すぐに。 あなたに、自分の全てを捕らえられてしまうのが嫌だったのです。 私の人生は、私だけのもの。 だから、どうかお願いします。 決して、私を見つけないでください。 探さないでください。 私は、そのために、私の全てを捨てていくのですから。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー どうしてだろうね。 僕はこんなにも君を愛しているのに。 君は、あんなにも僕を愛してくれたはずなのに。 僕がこんな仕事に着いてなければ、僕たちはもっと幸せになれたのかな。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 本当は、なんで、何も言わずにいなくなったのか、理由を聞きたかった。 本当は、お前なんかいなくたって俺は平気だったんだって、強がりたかった。 それが、お前に勝手に置いていかれた俺にできる、ちょっとした意地だと思っていた。 なんでだよ。 お前さあ、夢を追いかけるために行ったんじゃないのかよ。 幸せになるためにここを出たんじゃないのかよ。 なんでだよ。 なんでこんなに痩せてんだよ。 なんでこんなに苦しそうなんだよ。 ……妊娠して……まして流産だと? ……ふざけるな。 誰だよ。お前をそんな目に合わせたのは。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 表紙イラストは「帳カオル」様に描いていただきました……!眼福です(´ω`) https://twitter.com/tobari_kaoru <注意事項> 7th memory以降、閲覧注意箇所複数存在予定。 人体系、グロ系苦手な人は7th memory以降の閲覧はお勧めできません。 ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <登場人物>  畑野凪波 はたの ななみ(28) 主人公。過去の記憶を失っている 海原朝陽 かいばら あさひ(28) 凪波の婚約者。今話題のりんご農園の経営者 一路朔夜 いちろ さくや(35) 類稀なる美声と演技力を持つ、誰もが知る超人気声優 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ↓こちらの作品と繋がりあります 「マイナス余命1日」
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氷室樹(ひむろ いつき) 40歳 開業医 森山優花(もりやま ゆうか) 39歳 88キロ 派遣WEBデザイナー もうすぐ40歳。 身長155cm、体重は88キロ。 数字だけで見れば末広がりで縁起が良い数字。 仕事はそれなりレベル。 友人もそれなりにいます。 美味しいものはそれなりに毎日食べます。 つまり私は、それなりに、幸せを感じられる生活を過ごしていました。 これまでは。 だから、これ以上の幸せは望んではダメだと思っていました。 もう、王子様は来ないだろうと諦めていました。 恋愛に結婚、出産。 それは私にとってはテレビや、映画のようなフィクションのお話だと思っていました。 だけど、運命は私に「彼」をくれました。 「俺は、そのままのお前が好きだ」 神様。 私は本当に、彼の手を取っても良いのでしょうか? もし一度手に取ってしまったら、私はもう二度と戻れなくなってしまうのではないでしょうか? 彼を知らない頃の私に。 それが、とても……とても怖いのです。
マイナス余命1日

総文字数/31,999

青春・恋愛47ページ

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表紙イラストは「帳カオル」様に描いていただきました……!眼福です(´ω`) https://twitter.com/tobari_kaoru ※悠木シリーズは現在同じ表紙で統一しています。 続編はこちらで連載中 「お願い、私を見つけないで 〜誰がお前を孕ませた?/何故君は僕から逃げた?〜」 https://novema.jp/book/n1640906 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私は間も無く死ぬ。 だから、彼に別れを告げたいのだ。 それなのに……。 一部抜粋しました。お好みの方がいらっしゃればお立ち寄りください。 圧倒的天才イケメン御曹司との身分差悲恋(?)のお話です。 ↓ ↓ ↓ ↓  ↓ ↓  ↓ ↓ 「君が自分を卑下しまくってたせいで、僕の心が届かなかった仕返しだよ」 「心なんてそんなの……」 本当はずっと届いてた。 ごめんね、素直になれなくて。 ごめんね、死ぬって分かってすぐに死にたくないって言えなくて。 ごめんね、この瞬間でもあんただけを選ぶことが出来なくて……。 <登場人物> 矢部雪穂:ガリ勉してエリート中学校に入学した努力少女。小説家志望 悠木 清:雪穂のクラスメイト。金持ち&ギフテッドと呼ばれるほどの天才奇人イケメン御曹司 山田:清に仕えるスーパー執事
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私の全てを賭けて、愛したい。 そう思える人に ようやく出会えたというのに。 ねえ。 教えて。 神様はどうして 私にこんなひどい意地悪をするの……? 立場も違う。 育った環境も違う。 それでも、普通の恋人が出会うように 惹かれ合った私たち 運命だと思った。 真実の愛だと思った。 幸せだと思った。 だけど、それは決して 叶ってはいけない愛だった。 私たちは、結ばれてはいけない運命だった。 愛する人が、兄だと知っているのは 私とあの人だけ。 もし、あの人が消えてくれるなら 私と彼は、結ばれてもいいのでしょうか? 幸せになってもいいのでしょうか? 多部 羽奏(18) 女子高生。シングルマザーの元で育つ 片桐 刀馬(18)羽奏が通い始めた予備校でトップの成績を誇るイケメン
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