時枝リクさんの作品一覧

ポエムとメガネ

総文字数/24,473

青春・恋愛4ページ

第63回キャラクター短編小説コンテスト「青春ボーイズライフ」エントリー中
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 マジか、マジか……!  いくら探しても出てこない。鞄の中にもポケットの中にも入ってない!  気づいてしまえばもう死んだ目をして黒板を睨みつけることしかできなかった。これは自分で招いた不幸である。史上最悪の。  だって男子校でこんなの拾われたらおしまいだ。このままじゃ、このままじゃもう、俺のクソポエムが世に出て人の目についてしまう……!
君はどうして、

総文字数/80,645

ヒューマンドラマ16ページ

スタ文創刊10周年企画「読むだけじゃない読書体験」小説コンテストエントリー中
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これは君のお話です。 君が君の人生を歩んで、その中で感じたままに選んだ答えが、このお話の真実になります。 君は君です。君はここで確かに生きています。 最後までしっかり君の人生の中で息をして、経験をして、考えて、君の答えに辿り着いてください。
私の願いが叶うまで

総文字数/87,628

ヒューマンドラマ28ページ

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「“現実にする靴箱”って噂、知ってる?」  私の靴箱に入っていたと伝えて、桃華先輩に見てもらったその手紙。  そこには、『君のこと、いつも見てるよ』という一文が真っ白な紙の真ん中に書かれていた。
余命最終日を迎える君へ

総文字数/17,841

ヒューマンドラマ3ページ

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余命ものの青春小説を読む彼女を見て、 現実の自分にはない青春を本の内容で上書きしているのだと察した。 「俺も余命が決まってたら、もっと人生が楽しくなるのに」 だから、試す様に口にしたその言葉。 反応をじっと待つ中で、 彼女の口が開かれるのがスローモーションのように見えた。 彼女は、俺に言った。 「じゃあ、殺してあげようか」
明日もずっと君の隣に

総文字数/92,044

青春・恋愛76ページ

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明日が来るのが怖い。 嫌で駄目な自分を目の当たりにしないといけないから。 明日が来なければ、私は私を嫌いにならないで済むのに。 「そういう時は少し悪い事をしてみるんだよ」 でも君が、真面目な顔してそんな事を言うから、 信じてみようと思ったんだ。 言えなかったこと、聞けなかったこと、 言いたかったこと、聞きたかったこと、 それぞれが抱く思いが伝わりあった時、 きっと新しい明日がやって来る。 今はそう、信じてる。
夢物語

総文字数/87,856

現代ファンタジー148ページ

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窮屈で決まりきった毎日の中に生まれた 一つの変化。特別な出会い。 夢の中を深く潜っていく程にあなたを知って、 私が変わっていく事に気付いたけれど、 今の私をあなたは受け入れてくれるのだろうか。 これは互いの夢が繋がる事で生まれる ひとりぼっちの自分達を見つめ直す物語。 夢物語
今日が明日に変える

総文字数/16,391

ヒューマンドラマ15ページ

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久しぶり過ぎる再会に、 「嫌われたくないだけならそう言え!」 と、面と向かって言ってやると、 「そっちもじゃん」って奴は笑った。
冷たい君の隠しごと

総文字数/25,931

青春・恋愛7ページ

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「……で? 辻はどうして鈴川さんが気になってんの?」  その質問と共にすっとみんなの意識が名前を呼ばれた辻君の元に集まるのを感じて、私も一緒になって彼をじっと見つめる。その中心で辻君はいつもの感情の読めない整った顔で、 「雪女みたいだなって」  そう、答えを返した。  これがのちに、“鈴川美玲を雪女呼ばわり事件”と名付けられ、私の愛称として“雪の女王”が定着した原因であり——私が辻君に恋に落ちた、きっかけであった。
それの名は青春

総文字数/26,964

ヒューマンドラマ6ページ

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「私は、青春を愛しています」  教壇に立つ教師からまず初めに自己紹介の中で告げられたのは、そんな言葉だった。  青春。アオハル。若者といえば、みたいなその言葉。俺はそれが大嫌いだ。 「君の“青春を否定する青春”を尊重します」 「……は?」  つまり、教師のいう青春とは?  結局、俺の考える青春とは? 「それ相応の罰を受けていただかなければ帳尻が合いませんね。私はそれを断固として青春とは認めません」
「おまえの顔、覚えたからな」

総文字数/10,287

ホラー9ページ

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 ◻︎◻︎県××市内⚪︎⚪︎⚪︎アパートの一室で複数箇所刺された遺体が発見されました。現場の状況と近隣住民からの情報により、私情のもつれによる犯行とみて警察は詳しく捜査を進めています。
そんなものは存在しない

総文字数/85,841

ヒューマンドラマ30ページ

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「良かった、恵子……っ」  振り絞るように彼女の口からこぼれ落ちた、その名前。  ……けれど、その告げられた名前に私は聞き覚えが無かった。  ——これは、私が私の人生を探し出す物語。
美琴と薫

総文字数/6,908

ヒューマンドラマ2ページ

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 実現しなくてもいいのだ。二人で未来の話をするのが楽しいから。でも実現出来たら、きっともっと楽しい。 「よーし! 明日も頑張ろーう!」  あなたのおかげでいつもの日常が感謝でいっぱい。  いつもありがとう。これからもよろしくね。
破れた最後の一ページ

総文字数/18,378

青春・恋愛6ページ

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『これ、未来の予言書なんだ。ここに書いてあることは必ず起こるんだよ』  鍵のついた引き出しから葉月が取り出したそのノートに、葉月の書く日記の様な予言を合わせて、俺は予言日記と名前をつけた。 「——俺、予言日記好きだったよ。まだやってるの?」 「ううん、もうやってない。あの日でやめちゃったんだよね」  俺の手に予言日記が渡った時、その最後の一ページは破り取られていた。
君のヒーロー

総文字数/9,833

青春・恋愛3ページ

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もし、もう少し早く気がつけていたら。 そんなことを言い出したらキリが無い。
きらきらと輝いている

総文字数/27,612

ヒューマンドラマ7ページ

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みんなとは違うのだと、卑屈になっていた自分に気が付いた。 それは私と同じなのに全く違う、きらきらと輝くあなたを知ったから。
君の嘘は宝物

総文字数/24,921

青春・恋愛7ページ

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 時刻はもうすぐ二十三時になる頃。駅前の古びた時計台の前でたった一人、アコースティックギターを片手にあなたは歌っている。  今日も、あなたはそこに居るのだろうか。
桜の樹の下の幽霊

総文字数/16,396

現代ファンタジー6ページ

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桜の樹の下にあるベンチに彼は居る。 入学してから今日までずっと彼は私の傍に居たから、 だから私はひとりじゃなかった。 今日、私達は卒業する。 ※『卒業 君との別れ、新たな旅立ち』収録作品です。 書籍化の際に大幅な加筆修正をしております。 こちらは修正前のものとなりますので、予めご了承下さい。
余命僅かな病室

総文字数/8,379

現代ファンタジー2ページ

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 ピッ、ピッと、心電図を映す機械音が響いている。私は今、ひとりぼっちの病室のベッドに横たわっている。  トントンと病室のドアがノックされて遠慮なしに開かれると、そこにあったのはいつもの彼、トシキ君の姿。
忘れられた約束

総文字数/9,998

現代ファンタジー4ページ

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 彼女は、毎日ここに居る。  毎日毎日、雨の日も風の日も、彼女はじっと目の前のお墓を眺めたまま、ただひたすらに佇んでいる。  僕は今日、彼女に声を掛けると決めていた。 ※『5分後に涙』収録作品です。 書籍化の際に加筆修正をしております。 こちらは修正前のものとなりますので、予めご了承下さい。
本当の気持ちが言葉にならない

総文字数/26,450

青春・恋愛8ページ

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私は変わらなければならない。 卒業が最後だなんて、そんなの絶対に嫌だから。
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