氷高 ノアさんのレビュー一覧
人形について、ほぼ何も知らない私でも、情景が目に浮かび、まさに自分がその場にいるかのような感覚に陥る作品でした。 一人一人の表情や感情、外見、そしてその場の空気感が吸い込まれるように文字から伝わってきました。 それは一般的にぼんやりと、こんな感じかなというものではなく、くっきりハッキリと目に見えました。 私は小説で、容易に世界観に閉じこもれた回数がそれほど多くありません。 しかし、この作品は驚くほど奥深くまで吸い込まれるのです! 読み出した途端、スクロールする手が止まらなくなり、読後は現実世界に帰るまで少し時間がかかるほどだと思います。 最後には予想外の展開が待ち受けており、綺麗に伏線を回収していて、本当に素晴らしい作品です。 文字数が限られるので、また別のところに詳しく載せようと思いますが、もうとにかく続きが読みたいですし、ぜひ長編にして書籍化して欲しいと思います!
ドキドキハラハラして、感動できるお話です。 現実で起きる当たり前のことを、ファンタジーとして捉えると、こういうことが起こっているのかもしれないと納得出来る部分ばかりでした。 表現力が高く、特に『紫陽花』のところや『すりおろした山芋と泥』の表現力に感動してしまったほどです。 気になった方々はぜひこの作品を読んでみてください。 それだけでなく、登場人物の一人一人が個性的で、セリフが続いても誰が話しているのかわかるほどでした。 本当はもっと書き込みたいのですが、どうしてもネタバレになってしまいますので、別の場所に書き込もうと思います。 ストーリー、文章力、語彙力、表現力等、全てにおいて素晴らしい作品ですので、是非一度読んでみてください。
この作品を読んでから、私もカナエと同じような考えをしていたことに気付きました。 私は今このお話を読み終えるまで、〝在り来りな話〟があまり好きではありませんでした。 それは、どこにでもありそうな〝普通〟の物語だから、という理由かもしれません。 反対に、自分には書けないようなストーリーは大好きでした。 なので、どうしてこんなに在り来りな話が人気になって、少し変わった話は人気がないのだろうと思ったことがあります。 でも、この作品を読んで、〝普通〟の素晴らしさや、愛される理由に気が付きました。 普通だからいい、という考え方を教えて貰いました。 本当にありがとうございます。 短かくも、素晴らしい作品だと思います。 是非一度読んでみてください!
書籍の方で読ませて頂きました。 冒頭から文章力に圧倒されるだけでなく、物語の内容に吸い込まれていきました。 何かに悩んでいる人や、そんな人が身近にいる方、いえ全ての人に読んで欲しい作品です。 並ぶ文字から作者の伝えたい気持ちが溢れ出ていて、心に強く、深く、突き刺さりました(; ;) 伏線も完璧に回収されていて、スタ文の「この1冊が、私を変える」というコンセプト、そのままを表していると思います( ; _ ; ) 実際、読後考え方が少し変わった気がします。 ものすごく共感できる作品ですので、是非皆様、一度読んでみてください!!