
- 作品番号
- 1706547
- 最終更新
- 2024/06/07
- 総文字数
- 8,341
- ページ数
- 2ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 66
- ランクイン履歴
-
総合19位(2024/12/09)
ヒューマンドラマ2位(2024/02/21)
- あらすじ
- 街が寝静まる夜、撤去が決まった桜の木の元に、一人の女性がやって来る。
「もう、諦めないとね……」
別れた恋人のことが忘れられない彼女は、アルバムを開きながら一年の思い出を振り返る。すると、その恋人から動画が届いた……
この作品のレビュー
桜と共にある二人の物語。
美しく儚い様子に胸がギュッと切なくなりますが、最後に前を向く強さを感じられます。
心理描写と季節の描写が印象に残る作品です。
桜の木の下…
別れた恋人と過ごした時間に想いを馳せる主人公がとても物悲しく、前(未来)へ進めずにいる心情がひしひしと伝わってきて、切なかったです…。
ラストの恋人のメッセージをきっかけに主人公が再び、前(未来)を向いて生きてゆく姿がとても素敵な作品でした。
最初から最後まで、「綺麗」「美しい」というのが、読了後すぐの印象でした。
別れたのであろう展開は予想出来ていましたが、その後の相手の思いは予想外で、また主人公がその思いを知ったきっかけが本当に切なく、胸に来るものがありました。
個人的に、この作品の中で「桜のような人」の意味が特に好きです。
桜である意味、また卒業をテーマに書いた意味がよくわかる一文だと思いました。
心温かく、春のように読める作品でした。素敵な作品を生み出してくださり、ありがとうございました。
この作品の感想ノート
お疲れ様です。
僭越ながら、感想を残させて頂きます。
秋希との思い出を回想しながら、見上げる桜。
幸せな空間と、一人立つ桜と理桜。
その対比がより切なさを演出していて、更にその秋希の真実を知った後、更にその切なさに拍車がかり、凄くいい余韻の残る作品だと思いました。
『桜並木も綺麗で美しいんだけど、この子は、一本でも立ってる。それがかっこよくて、好きなんだ』
この台詞が最後に理桜に投影され、秋希がどれほど理桜を大切に思っていたか、愛していたかが、この台詞に詰まっているようで、堪らなく苦しくなりました。
また、理桜の言った「私たちは、太陽を失ったら輝けないのにね」この一言はきっと、秋希にとってもそうであったのかなと、いつか見た向日葵もどこか少し背の高い理桜に重ねていたのかなと思い切なさを感じました。
ただその切なさの中にも、最後はそれを受けとめて、共に生きようとする姿。
正に、秋希の言っていた、「一人で立つことができる強さのある女性」を見せて終えるラストはとても前向きで素敵だと思いました!
素敵な時間をありがとうございました!
これからも、ご無理のない範囲での活動、応援しております!🍅
季節感が良く出た素晴らしい作品ですね。一途に誰かを思う気持ちが伝わってくる気がしました。
さて、拙作「座敷童の初恋」に大変丁寧な感想を頂きどうもありがとうございました。私は、受賞歴とかまだありませんので、大変励みになりました。
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