とある事情により、神奈川を出て栃木の田舎町の高校に入学した汐風は、学校近くの神社で無邪気な少女・桜に出会う。

桜のまっすぐな性格と笑顔に絆され、汐風は少しづつこれまでのじぶんを見つめ直し始める。さらに、学校に転校生として桜がやってきて、汐風の毎日はカラフルに色づいていく。

過去のトラウマと向き合い、学校で友だちもできた汐風は、次第に桜に惹かれていく。

しかし、桜にはひとには言えない大きな〝秘密〟があって――。
「私、ふつうじゃないから」
「君は君だよ」
桜の秘密を知った汐風は、ショックを受けながらもじぶんなりの決断をする――。