プロフィール
The world is dreaming of you.
私の作品へ出逢ってくれた
皆さまへ、
ささやかな愛をこめて。
◎完結
・もう一度だけ、キミに逢いたい。
◎main更新 02.21〜
・世界で一番優しいきみの嘘
*オススメ掲載*
・これからもずっと君のとなりに。
Last fan mail ⇨ 08.23
・:*+.
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───神様の隣で、君が笑った。
*
最後まで読み終わって、そのタイトルに込められた深い想いに気づいた時、ただひたすら泣いた。
私自身、半年前に通っていた精神科の先生から少しADHDの傾向があると言われたこともあり、無意識にどんどんページをめくっていた。
自分がADHDであることに影ながら苦しむ菜乃花。その菜乃花を幼なじみの立場から支えようと必死な朝陽。そんな二人をそばで暖かく見守るリュージ。そして、いつも真っ直ぐで“普通”に近づけるように努力する菜乃花にしだいに惹かれていく陸斗。
みながみな、私の目にはとても眩しく写った。
そして、一言では語りきれないほど素晴らしい言葉やセリフを数多く生み出してくれた作者様に感謝します。
この作品は、私にとっていつまでも忘れない作品になるでしょう。
初めて本気で好きになった相手は自分の親友が好きだった。
そして、その親友もその相手が好きだった。
───遥の最大の苦しみ。
他にも、自分には将来の夢がないことや、お母さんに優秀な兄と比べられること。
たくさんの悩みを抱えながら、それでも一生懸命生きようとする遥に何度も何度も涙した。
───本音でぶつかること。
それは、簡単なことのように思えて、実はとても勇気ある行動だ。
今の関係を壊すことが怖くて、自分の気持ちさえもはっきりと分からなくて本音をなかなか打ちあけられなかった遥。
そして、弟が怪我をしたのは自分のせいだと一方的に決め付けて、弟の気持ちを聞かずに自分の殻に閉じこもっていた天音。
各登場人物の本音に、とても心を揺さぶられる。
───最後に。
とても深くて、様々なメッセージを受け取れるこの作品は、私の宝物です。
本能であり、たとえそれが叶わない不毛の片想いだったとしてもやめられない。
それが恋というもの。
今時手紙という形で想いを告げる人は少ないであろう。
しかし、綺麗な文字に綺麗な文章。
それがたとえ自分ではない誰かに宛てられたものでも、とても暖かい気持ちになる主人公。
文通の相手は、顔を見たこともない、声を聞いたこともない人。
そして、相手を騙している罪悪感に駆られながらも、文通の相手に想いを寄せて言葉を紡ぐ主人公に、不思議と心惹かれた。
お互い嘘はつき続けていたけれど、手紙に書いていた想いは本物であり、手紙の中に嘘はなかったのだと思った。
21ページという短いこのお話。
しかし、その中からは様々な想いやメッセージを受け取れる、そんな素敵な作品です。
命ってなんだろう。
生きるってなんだろう。
そして今を生きるわたし達とは決定的に違う生きることや命に対する価値観。
わたしも百合のようにあの時代へ行っていたとしたら、きっと同じようにどうしてそんな考え方をするのだろうと思ったに違いない。
でも、第二次世界大戦があったからこそこそ今の日本があるわけで。
そう思うとすごく複雑な気持ちだ。
現代を生きるわたし達は、戦争をもう二度と繰り返してはならない悲惨なものと捉えている人も多いのではないかと思う。
でもそれだけなく、たくさんの人の心の声が詰まっていたはず。
気付いたら泣いていて、何故わたしは泣いているのか、それさえも分かりませんでした。
ただ一つ言えるのは、とても心に響く作品でした。
彰に対する百合の恋心を純粋に綺麗だと思いました。
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