この小説の主人公、菜乃花は、ADHDという障がいを持ちながらも一生懸命努力して、『普通』の人になろうとしていました。

私の妹も発達障害を持っていて、確かに人より少し歩みは遅いです。

だけど、ゆっくりでも前に進んでいく姿は自分には無いものだから、すごく尊敬できる、自慢の妹です。

そして菜乃花も、私の妹と同じで、ほかの人の何倍も努力して、それでも周りの人に迷惑を掛けてしまう自分が嫌で、だからこそ、自分とまっすぐに向き合って、前に進んでいきます。

私も、妹や菜乃花みたいに、少しずつでも努力して、自分にまっすぐ向き合えるようになりたい、そう思える作品でした。

───神様の隣で、君が笑った。

＊

最後まで読み終わって、そのタイトルに込められた深い想いに気づいた時、ただひたすら泣いた。

私自身、半年前に通っていた精神科の先生から少しADHDの傾向があると言われたこともあり、無意識にどんどんページをめくっていた。

自分がADHDであることに影ながら苦しむ菜乃花。その菜乃花を幼なじみの立場から支えようと必死な朝陽。そんな二人をそばで暖かく見守るリュージ。そして、いつも真っ直ぐで“普通”に近づけるように努力する菜乃花にしだいに惹かれていく陸斗。

みながみな、私の目にはとても眩しく写った。

そして、一言では語りきれないほど素晴らしい言葉やセリフを数多く生み出してくれた作者様に感謝します。
この作品は、私にとっていつまでも忘れない作品になるでしょう。

私もADHDなので、菜乃花ちゃんの心情に共感できるところがたくさんありました。

周囲の人からわかってもらえなくてだだの不真面目なやつだと思われる辛さ。

自分に自信がなくて、人との距離感がわからないから、他人と話したくない
ところ
数少ない友達にも迷惑って思われているのかな、とか思ったりしてしまうところもあります。

主人公の菜乃花ちゃんには、周囲で支えてくれる人がたくさんいて良かったです。

単行本がサイトの結末と違ったのが分かっていても、少し残念でした。
私は朝陽と一緒になる結末が良かったです！
ただ、私が何度も読みたいと思った結末がサイトのほうってだけなので、、、、！！

でも話自体はとてもよかったです！！これからも楽しみにしています！大好きです

読み終えた今の心情を、的確に表現出来る言葉が見つかりません。歓喜、安堵、自責…。ごちゃ混ぜになった感情はどれも当てはまりそうだけど、少し違う。自信を持って言えるのは、この物語はどうしようもなく優しくて温かい、ということのみです。

私達の生きる世界は生きづらい。なのちゃんのように障がいのある人は、特に。ハンデとなるものが目に見える形でないと周りの理解も得にくくなり、辛い思いをすることが増えるのかもしれません。
この物語にも理不尽だなと思うことが出てきます。でも、それ以上に優しいのです。包み込むような優しさの朝陽くんと分かりづらい優しさで支えてくれる陸斗くん。明るく友だち思いのリュージくん。そして素直で努力家ななのちゃん。みんな魅力的で大好きです。

今までADHDについて殆ど名前しか知らなかったけれど、これを機に少しでも発達障害について理解し、また理解されればいいなと思います。