中学校はセーラー服だった。真子と同じクラスで嬉しかったけど、ほとんどの子が初めましての相手だった。
入学式の日は二人でお揃いのシュシュでポニーテールにして気合いを入れ、手を繋いで教室に入った。
クラスの子たちも数少ない新しい顔ぶれを見ようとしていたのか、私たちが教室に入るとその場は静まり返り一気に視線を集めた。
だけどそれは二人に向かっていたものから、一人に集中していく。
握っていた真子の手が強くなるのを感じた。
そして感じる、次に向けられるシラっとした視線。
……そうだよね、華を見た後に草を見たらね。
だけど私は知らなかった。それによって、学校生活まで変わるなんて。
何がキッカケとかは覚えてないんだけど、いつの間にか二人グループは四人グループになっていた。
『あーあ、早く真子戻って来ないかなぁー』
『ホント、誰かさんが委員会代わったら良いのにぃ。気も効かないって、致命的だよね?』
真子が当番とか委員会とかで昼休みに抜けると、二人は明らかに私に向けて悪口を言うようになっていた。
色々言われるからと自分の席に戻るけど二人は私の席まで追って来て、悪口を言い続けてくる。
分かってる。可愛い真子と三人グループになりたくて、デブスの私はジャマな存在だってことぐらい。
それならハッキリ言ってくれたら良いのに。こうやって遠回しに嫌がらせしてくるなんて、ホント意味分かんない。
「ふぅ……」
休み時間。当番の真凛の代わりにみんなのノートを集めて、職員室に持っていく時間が心安らぐ時間になるなんて。
これって、一人でいる方が楽ってことだよね?
今更ボッチになることなんて別に怖くないし。それより、真子が居なくて三人になる時間の方が遥かに怖い。
二年生になってクラス替えはあったけど、四人とも同じクラスになった。
クラス表を見た時、プツンと何かが切れたような気がした。
真子のことは好き。一緒にいる時間も好き。
だけどそれ以上に尚美と真凛と一緒にいる時間が苦痛過ぎて、比重を考えると結論は出ていた。
『手伝うよ!』
真子が走って私を追いかけてきてくれて、抱えていたノートを半分持って並んで歩いてくれる。
嬉しい、だけどそんなことされたらまた嫌味言われちゃうよ……。
『そうそう、中間テストが終わったらモール行かない?』
久しぶりの誘いだった。
『うん、行く行く!』
こんなに声が弾んだのなんて、いつぶりだろう?
久しぶりに二人で……!
『じゃあ、雅も行くって言っとくね』
真子の笑顔に自分の勘違いを悟った。四人で、ってことだね。
だけど今更行かないなんて言い出せずに教室に戻ると、その声は聞こえた。
『何でアイツまで誘うことになってんの!』って。
私だって、アンタたちと行きたいわけじゃない!
胸の奥にザラザラとしたものが立ち込めて、それが喉まで上がってくる。
だけどそれが言えない私は、教室から出て行こうとした。
『ただいま!』
『あ、あ……、おかえり』
『雅もモール行くからね』
『そっか』
真子は私の手をクイっと引っ張り、グループの中に入れてくれた。
でも何だろう、この違和感。
なんか……、怖い。
入学式の日は二人でお揃いのシュシュでポニーテールにして気合いを入れ、手を繋いで教室に入った。
クラスの子たちも数少ない新しい顔ぶれを見ようとしていたのか、私たちが教室に入るとその場は静まり返り一気に視線を集めた。
だけどそれは二人に向かっていたものから、一人に集中していく。
握っていた真子の手が強くなるのを感じた。
そして感じる、次に向けられるシラっとした視線。
……そうだよね、華を見た後に草を見たらね。
だけど私は知らなかった。それによって、学校生活まで変わるなんて。
何がキッカケとかは覚えてないんだけど、いつの間にか二人グループは四人グループになっていた。
『あーあ、早く真子戻って来ないかなぁー』
『ホント、誰かさんが委員会代わったら良いのにぃ。気も効かないって、致命的だよね?』
真子が当番とか委員会とかで昼休みに抜けると、二人は明らかに私に向けて悪口を言うようになっていた。
色々言われるからと自分の席に戻るけど二人は私の席まで追って来て、悪口を言い続けてくる。
分かってる。可愛い真子と三人グループになりたくて、デブスの私はジャマな存在だってことぐらい。
それならハッキリ言ってくれたら良いのに。こうやって遠回しに嫌がらせしてくるなんて、ホント意味分かんない。
「ふぅ……」
休み時間。当番の真凛の代わりにみんなのノートを集めて、職員室に持っていく時間が心安らぐ時間になるなんて。
これって、一人でいる方が楽ってことだよね?
今更ボッチになることなんて別に怖くないし。それより、真子が居なくて三人になる時間の方が遥かに怖い。
二年生になってクラス替えはあったけど、四人とも同じクラスになった。
クラス表を見た時、プツンと何かが切れたような気がした。
真子のことは好き。一緒にいる時間も好き。
だけどそれ以上に尚美と真凛と一緒にいる時間が苦痛過ぎて、比重を考えると結論は出ていた。
『手伝うよ!』
真子が走って私を追いかけてきてくれて、抱えていたノートを半分持って並んで歩いてくれる。
嬉しい、だけどそんなことされたらまた嫌味言われちゃうよ……。
『そうそう、中間テストが終わったらモール行かない?』
久しぶりの誘いだった。
『うん、行く行く!』
こんなに声が弾んだのなんて、いつぶりだろう?
久しぶりに二人で……!
『じゃあ、雅も行くって言っとくね』
真子の笑顔に自分の勘違いを悟った。四人で、ってことだね。
だけど今更行かないなんて言い出せずに教室に戻ると、その声は聞こえた。
『何でアイツまで誘うことになってんの!』って。
私だって、アンタたちと行きたいわけじゃない!
胸の奥にザラザラとしたものが立ち込めて、それが喉まで上がってくる。
だけどそれが言えない私は、教室から出て行こうとした。
『ただいま!』
『あ、あ……、おかえり』
『雅もモール行くからね』
『そっか』
真子は私の手をクイっと引っ張り、グループの中に入れてくれた。
でも何だろう、この違和感。
なんか……、怖い。



