手放したはずの妻を、もう一度愛してもいいですか

歴史・時代

手放したはずの妻を、もう一度愛してもいいですか
作品番号
1779822
最終更新
2026/08/25
総文字数
17,421
ページ数
8ページ
ステータス
完結
いいね数
0
った。
たった一度の視線や、何気ない言葉に期待して、
届かないと知りながら、想いを手放せなかった。

けれど――
あなたが本当に想っている人が、別にいると知った日。
私はようやく理解したの。

ここは、私の居場所じゃない。

だから私は、あなたの前から消えた。
何もかも捨てて、“あなたの妻”であることさえ終わらせて。

二度と会うことはないと思っていたのに。

「……やっと見つけた」

再会したあなたは、あの頃とはまるで別人だった。
冷たく私を突き放していた人とは思えないほど、
強く、激しく、私を求めてくる。

「もう二度と離さない」
「誰にも触れさせない」
「お前は、俺の妻だ」

遅すぎるとわかっているのに。
その声も、その手も、あまりにも熱くて。

どうして、今さら――

手放したはずのあなたが、
今度はこんなにも必死に、私を離さない。

これは、愛を知らなかった男が、
たった一人の女性を失って初めて恋を知り、
取り戻そうとする物語。

そして私は――
その手を、もう一度取るのか。
あらすじ
名門政治家一族に政略結婚で嫁いだ遥は、「愛のない妻」として冷遇される日々を送っていた。

夫は次期総理候補と目される完璧な男――だが彼にとって遥は、ただの体裁に過ぎなかった。

それでも遥は“家のため”に尽くし続ける。しかしある裏切りをきっかけに、彼女はすべてを捨てて家を去る決意をする。

数年後、別人のように輝く彼女と再会したとき、初めて夫は気づく――失ったものの大きさと、取り戻せない愛に。

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