付箋一枚ぶんの会話が、卒業前夜に告白へ変わるまで

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総合26位(2025/10/20)

青春・恋愛12位(2025/10/14)

BL9位(2025/10/16)

BL

付箋一枚ぶんの会話が、卒業前夜に告白へ変わるまで
作品番号
1762234
最終更新
2025/10/09
総文字数
30,983
ページ数
6ページ
ステータス
完結
いいね数
179
ランクイン履歴

総合26位(2025/10/20)

青春・恋愛12位(2025/10/14)

BL9位(2025/10/16)

三年の図書委員・湊は、冬になると手がうまく温まらない。
放課後の図書室で当番をしていると、転校してきた一年の白石真白が現れ、灰色のマフラーをそっと巻いてくる。
「返却期限は明日です」——それが、二人の“貸し借り”と付箋メモのはじまり。

おすすめの一行。
二十字だけの感想。
傘一本の距離。
名前を呼ぶ勇気は雨の保健室で静かに落ち、すれ違いは「延長理由:寂しかったから」でほどけていく。

卒業までの残り時間が減るほど、会話は増え、触れ方は軽くなる。
キスの代わりに手を包み、告白の代わりに“返却”の合図を交わす。
やがて真白は、同じ柄の小さなマフラーを差し出す。
「先輩が寒い日に、俺に用事ができますように」。
——未来に向けた“返す場所”の設計図。

失せ物箱の小さな鍵を頼りに旧校舎を探し、返されなかった言葉の束に触れる。
気持ちもまた、届く場所に置けば戻ってくると知る。
“後輩攻め”の甘さは、言葉で距離を縮める設計力と、先回りのやさしさ。

卒業前夜、臨時延長されたカウンターで。
湊は最初にもらったマフラーを返し、新しい貸出申請を出す——返却期限は未定。
ベルが一度鳴り、二人は笑う。
明日の校門からまた読み始められるように、「返してください」「渡します」の合図を日常に溶かしていく。

マフラーの温度、付箋のインク、ベルの音。
小さなサインが積み重なって、恋は静かに確かになる。
#ボーイズラブ #ボーイズライフ #男子高校生ゆる日常 #青春BL #高校生BL #年下攻め

——読み終えたあとも心に“返却待機”のランプが灯り続ける、会話多め・過度な性描写なしのアオハルBL。
あらすじ
三年の先輩・湊と、一年の白石真白。
放課後の図書室で始まるのは、付箋一枚ぶんの会話と、灰色のマフラーの“貸し借り”。

名前を呼ぶ勇気。
返す場所をつくる約束。
過度な描写なしで、心だけが近づいていく“後輩攻め”のアオハルBL。

卒業前夜、カウンターで鳴るベルは二人だけの合図。
ずっと見守りたくなる、やさしい往復の物語。

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