八十年越しのラブレター

青春・恋愛

八十年越しのラブレター
作品番号
1747026
最終更新
2025/04/12
総文字数
31,968
ページ数
23ページ
ステータス
完結
いいね数
1
「私は、どんな人生を生きたいのだろう?」
 高校三年生の十七歳。進路を決めないといけない夏。
 手元には進路希望表の紙があり私は地元の大学名を書き込んだけど、本当にその勉強がしたいのだろうか?
 でもお母さんはそうした方が就職に有利だって言ってるし、きっとそうなんだよね?
 参考書の奥に隠しておいた一冊の冊子を手にした私は、それをゴミ箱にポイっと捨てる。
 ザラザラとしたものが胸の奥に立ち込めるような気配がした私は、気付かないフリをする為に憧れのSF作家、菅原平成先生の本を読みながらウトウトしていると黄金色に輝く黄昏時の光りが差してきた。

 目が覚めると私は別の場所で眠っており、目の前には見知らぬ男性。誘拐されたと逃げ出すも、町並みがおかしい。
 私はどうやら1944年(昭和19年)、終戦一年前の日本にタイムスリップしてしまったようだ。
 元の世界に帰る手段がない私は、保護してくれた男性、立花大志さんの好意により下宿させてもらうことになる。

 生きる為に飯の炊き方を教えてもらい、タライでの手洗い洗濯。大志さんの農業を手伝わせてもらい何とか生活は出来るが、元の世界に帰る方法が分からない。

 私はこの先多くの人が亡くなる未来を知っているけど、何も言わない。運命を変えることなんて出来ないから。
 だけどそれは想像以上に辛くて、苦しんでいた私に寄り添ってくれたのは大志さんだった。

 この人と共に生きていく。そう思っていた矢先、ついに恐れていたことが起きてしまった。
あらすじ
 近藤和葉、高校三年生。進路に向き合う初夏。親の決めた大学を進路希望とした和葉は、現実逃避をする為に好きな小説家である昭和初期の文豪 菅原平成の作品を読みながら眠りに落ちる。
 目が覚めると、終戦一年前の日本にタイムスリップをしてしまった。
 和葉が都会から逃げてきたと思った男性、立花大志の家で下宿させてもらうことになる。
 一年の共同生活を送る中で信頼関係が出来るが、二人を割くのは戦争だった。

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