
- 作品番号
- 1742819
- 最終更新
- 2025/01/15
- 総文字数
- 27,880
- ページ数
- 16ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 6
- ランクイン履歴
-
ヒューマンドラマ16位(2025/01/20)
第54回キャラクター短編小説コンテスト「ヤバイ教師」応募作品です。
- あらすじ
- 高校二年生の三崎心音のクラスの担任だった原田先生が産休に入ることになり、代わりにやってきたのは志摩歩美という数学教師。彼女は生徒が「嘘をつく」ことを徹底的に嫌い、嘘をつく生徒を晒し者にする「真実至上主義者」だった。
この作品の感想ノート
感想ノート、失礼します。
人を傷つける嘘、人を守るための嘘、つい言ってしまう小さな嘘。
嘘にはいろいろな種類があるように思いますが、そのどれも許さないとは、正義感が強いようで、頭が硬いという、長所かつ短所のように感じる中で、芯のある行動に、先生なりの意志があるように感じました。
この物語での嘘は、自分で自分を傷つける嘘のようで。
周りから攻撃されないように、偽りの自分で生きている。
本当の自分ではいられない彼女の悩みに、胸を締め付けられました。
どうしてこうも、普通にこだわらなければならないんだろう。
嘘をついて、自分を偽ってまで、輪に属さなければいけないんだろう。
そんな、小さな怒りのようなものを感じました。
ですが、先生が彼女の“嘘”を許さなかったから。
彼が本当の彼女を受け入れたから。
少しでも彼女の生きやすい世界になったのかな、と思いました。
どうか、彼女が本当に“嘘”から解放される日を願っています。
素敵な物語を、ありがとうございました!
碓氷澪夜さん
2025/03/15 01:52
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