ホラー・パニック
完
まとめなな／著
- 作品番号
- 1742808
- 最終更新
- 2025/01/11
- 総文字数
- 67,356
- ページ数
- 9ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 0
闇へ続く林道、朽ちた祭壇と呪いの刻印が織り成す血濡れの樹海――。そこは人の常識が通用しない世界でありながら、「高額報酬を得られる闇バイト」として若者を誘い込み、いつの間にか多くの行方不明者を生み出している。取材チームはこの噂を追いかけ、夜の森に足を踏み入れたが、その先で待ち受けていたのは未知の儀式や陰鬱な結界、そして封印と呼ばれる血の代償だった。謎のリーダー格の男や、不気味なキノコを収集する作業員たち。彼らは一体、何を目的として深夜に儀式を繰り返すのか。誰もが口を噤む“古代のしきたり”と、一族に伝わる血の契約。その闇を暴こうとする取材メンバーが直面するのは、崩落寸前の地下施設、数多くの失踪者の痕跡、そして“森そのもの”が発するかのような得体の知れない囁き声。都市伝説やオカルトの域を超えた危険が、静まり返った樹海の奥底で息づいているのだ。果たして、呪術じみた儀式の真意とは？ 人知を超えた存在を閉じ込める“封印”が示すものは、ただの迷信か、あるいは数多の犠牲を伴う絶対の現実か。次々と姿を消す仲間たち、際限なく広がる幻影や奇怪な植物の群生に翻弄されながらも、彼らは最後の真実へ歩みを進める。すべてが飲み込まれる前に、我々はこの惨劇を記録し、闇バイトの真相を知らねばならない。夜明けを迎えるとき、樹海と人間、どちらが勝利するのか――恐怖と興味が入り混じる一冊が、いま始まる。
- あらすじ
- 深い樹海に潜む高額報酬の“闇バイト”で若者が行方不明となる怪事件が頻発。取材チームが追う噂は、血塗られた儀式や謎の封印へ繋がっていく。夜毎に森を満たすchanting、倒壊する地下施設…やがて暗躍する森の呪いが牙を剥くとき、誰もが逃げられない。果たしてその先には何が待つのか——。
