王子がいないシンデレラ

ヒューマンドラマ

入江立人/著
王子がいないシンデレラ
作品番号
1735615
最終更新
2024/10/06
総文字数
4,214
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
いいね数
0
夏目曜(なつめ よう)は子どもの頃から靴が好きだった。
華奢なハイヒールが一番好きな曜だったが、女らしくない自分には似合わないだろうと思い込み、一度も足を通さないまま大人になっていた。

理想の靴を自分の手で作るという夢を胸に都心の製靴会社で働く曜はある日、祖父・岸谷太志(きしたに たいし)の死をきっかけに田舎の家を相続することになった。曜は悩んだ末に、田舎でオーダーメイドシューズ店を開くことを決める。

田舎で開業準備をする曜の前に、桜井陽葵(さくらい はるき)という美女が現れる。

「わたし、太ちゃんの彼女です。生前の太ちゃんがこの家をくれる約束をしてくれたんだけど、あなたが家主? ってことは、あなたも太ちゃんの彼女なんですか?」

年齢と性別しか共通点のないふたりの、奇妙な同居生活がはじまった。
あらすじ
「女らしくない自分には似合わないから」

そう言ってハイヒールもスカートも避ける私に、陽葵は言う。

「曜ちゃんはとっても綺麗だよ。だから、女であることに胸を張ってね」


二十四歳、女。
年齢と性別しか共通点のない、真逆の私たちが同居することになった。

「……曜ちゃん、この靴……とっても素敵だね」

理想の靴を作るという夢を叶えるために、今日も私は靴職人という仕事に打ち込んでいる。

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