あの後、副委員長は無事に三年生の中から選出され、一年間の委員会のスケジュールを決めたところでお開きとなった(副委員長は結局くじ引きで決められた)。

 それからというものしばらくこれといって取りたてるほどの委員会活動はなく(四月中はそんなものかもしれない)、毎日それまでとあまり変わり映えなく過ごしていたが、一週間たった今になっても、あのときの松本くんのファインプレーに対する感謝の念は薄れることなく、さらに小神の微笑の謎は解けることなくわたしの心の中に横たわっていた。

 だが、そんなことはわたしの心の中のほんのわずかな部分だけを占める、些細なことでしかなかった。それよりも、最近のわたしを悩ませているのが、

「ふぁ~あ……」

慢性的な眠気。有無を言わせぬ、大地を襲う大津波の如く押し寄せる眠気と欠伸こそ、ここ最近のわたしを悩ませている事象のひとつだった。