多分意地で「私」を使っているのではなく、本当に笑い声が聞こえていないのだ。

 全く動じた様子がないことからもそれがわかる。

 小神の言葉に、司会者は首を捻った。

「それってもっと具体的に言うと、どういうことかな? 同じクラスから副委員長を選んでもいいということ?」

「それもありますが、上下関係を気にせず、後輩が副委員長になってもいいのではないかと思うのですが。現に今の二年生の中には先輩に対して一切敬意を払わないといったタイプの生徒もいます」


……あ……あれ? ちょっと待てやー!


 わたしは心の中で叫ぶ。

 嫌な予感しかしない。

 これはどう考えても、