小神は、この春高校二年生になったわたしより学年がひとつ上である。建前の上では「先輩」であり、実際に(やむをえず)小神を呼ばねばならない時にも「先輩」とわたしは呼んでいる。
だが、心の中では決して「先輩」と呼ばないことにしている。
「先輩」という敬称は、本来自分が尊敬している年上にだけ使うべきものだとわたしは信じている。
しかしわたしは小神を尊敬していない。
よって、頭の中でやむをえず小神忠作のことを思考せねばならない場合には、「小神」と呼んでいるのである。
小神とわたしは部活や委員会などの、学年を超えたつながりが発生する同一の小集団に所属しているわけではない。
わたしは部活に無所属で、小神はオカルト研究部……いや、心理学研究部だったっけ?
とにかく、そういう「○○研究部」とかいう名称の、まったくわたしの趣味嗜好とは縁遠い部活に所属していたはずだ。
小神のことになどほとんど関心がないので、この情報は確かではないけれど。
だが、心の中では決して「先輩」と呼ばないことにしている。
「先輩」という敬称は、本来自分が尊敬している年上にだけ使うべきものだとわたしは信じている。
しかしわたしは小神を尊敬していない。
よって、頭の中でやむをえず小神忠作のことを思考せねばならない場合には、「小神」と呼んでいるのである。
小神とわたしは部活や委員会などの、学年を超えたつながりが発生する同一の小集団に所属しているわけではない。
わたしは部活に無所属で、小神はオカルト研究部……いや、心理学研究部だったっけ?
とにかく、そういう「○○研究部」とかいう名称の、まったくわたしの趣味嗜好とは縁遠い部活に所属していたはずだ。
小神のことになどほとんど関心がないので、この情報は確かではないけれど。