あれから一ヶ月が経った。

 季節は移り、徐々に夏へと向かっているのが肌で感じられる。

 松本くんの夢の世界に取り込まれたあの日のことを、今でもわたしははっきりと記憶している。

 わたしが松本くんを説得した後、わたしの夢の領域と松本くんのそれとが元通り分断され、わたしと小神は外(こういう言い方をするなと小神には言われたけれど)に出ることが出来た。

 あれから様々なことがガラッと変わった。

 一番大きかったのは、松本くんがついに転校を決意したことだった。