あああああああああああ!――わたしは頭を抱えた。


 その夢、身に覚えがある!

 いつのまに小神はわたしの幸福百パーセントの夢を覗き見ていたのだ!

 プライバシーの侵害だ!

 しかもそれをわざわざわたしに報告しないでよ!

 知らぬが仏って言葉があるじゃないのよ!

 羞恥で顔が火照る。

 恥ずかしさが募り、消えていなくなってしまいたい衝動に駆られた。

 あるいは小神の頭をとんかちでぶん殴って記憶を消し去ってしまいたい衝動に。

……さすがにそんな傷害事件に発展する行為は起こさないけれど。

 それでも小神は全く知らんぷりだった。

 わたしの羞恥などお構いなしに、その口は動き続ける。