「星野さん、今までの私の話は聞いておられましたか? ずいぶんとパフェに夢中のようでしたが」

「ええ、ええ、パフェに夢中でしたよ! 夢中すぎて先輩の話なんて全く聞いていませんでした! わたしが松本くんの無意識の中に夢を介して入れるだなんて、さらにその能力が先輩から転移したものだなんてこと、全然聞いてませんでした!」

「……全部聞こえていたということですね。さすがは星野さん。パフェに集中していると見せかけて、私の美声にもきっちりと耳を傾けていたというわけですね。この力を授業中にもぜひ発揮してほしいものです」

「誰の声が美声だって!?」

 ナルシストか。