そう来たか。

「……信じないことには話が前に進まないパターンですかコレ」

 グラスのストローをぐるぐるといじり回しながらわたしは呆れかえる。

「まさしくそのパターンだと言えます」

 ということで、わたしは(仮)マーク付きで超能力の存在を信じてみることにした。

 とにかくこの場をスピーディに終わらせるための、方便のようなものだ。
 小神の言う「超能力」を、わたしは今ここで信じる(仮)。

「仮にでも星野さんが超能力を信じてくれるのなら、嬉しいことこの上ありません」