青春・恋愛
完

- 作品番号
- 1789111
- 最終更新
- 2026/08/13
- 総文字数
- 11,777
- ページ数
- 22ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 4
……君のことなんて、別に好きじゃない――。
そう、思ってた。
西洞院 梛乃
誰もが認める優等生で、図書委員。
頼まれると断れない性格。
クラスメイトに流され、『ウソコク』をする。
高坂 洸
学校一のモテ男子で、梛乃のクラスメイト。
文武両道で、いつも明るい。
1、 ウソコク
2、 初デート
3、 やさしさ
4、 二人きり
5、 君の思い
5.5、 はじめて
6、 くるしい
7、 さよなら
8、 会いたい
8.5、 伝えたい
9、 君が好き
10、 だいすき
- あらすじ
- 「高坂くんって、梛ちゃんのこと好きらしいよ――?」
クラスメイトに流されるがまま、私は、君に『ウソコク』をした。
君のことなんて、好きでもなんでもないけれど……。
この作品の感想ノート
最後まで読んで、すごく好きな作品だなと思いました!
最初はタイトルから、軽い恋愛ものなのかなと思っていたのですが、読み進めるうちに、梛乃ちゃんの断れない性格や、周りの空気を気にしてしまうところがすごく丁寧に描かれていて、一気に物語に入り込めました。
特に好きだったのは、最初は洸くんのことを好きでも何でもなかった梛乃ちゃんが、一緒に過ごす時間の中で少しずつ彼に惹かれていくところです。
水族館で彼の横顔を見てしまう場面や、図書室で一緒に作業する場面など、特別すぎない出来事の積み重ねで二人の距離が近づいていくのがすごく良かったです。
いつ好きになったのかがはっきりしていないからこそ、梛乃ちゃん自身も気づかないうちに好きになっていたんだな、と自然に感じられました。
洸くんもただ優しいだけの男の子ではなく、弟と比べられ続けたことで好きだったテニスまで嫌いになってしまった過去があるのが印象的でした。
二人がお互いの弱い部分を知っていくことで、ただの恋愛ではなく支え合える関係になっていくのが素敵だと思います。
そして、たまには、自分にも優しくしたほうが良いのではないか、という洸くんの言葉が特に好きです。
周りに合わせて、自分の気持ちを後回しにしてきた梛乃ちゃんだからこそ、この言葉が最後まで心に残っていたんだろうなと思いました。
だからこそ、別れの場面は本当に切なかったです。本当は一緒にいたいのに、自分なんかと付き合っていても洸くんは不幸になると考えて離れてしまう梛乃ちゃんが苦しかった。
最初は周りに流されて始まった嘘の告白だったのに、最後には梛乃ちゃん自身が洸くんが好き、と選べるようになっているのがこの作品の一番好きなところです。
ラストの洸に大好きだ、と伝えたところまで読んだとき、最初の梛乃ちゃんを思い出して、二人の恋を最後まで見届けたような温かい気持ちになり、涙が溢れました。
キュンとする恋愛だけじゃなく、自分の気持ちを自分で選ぶことの大切さも感じられる素敵な作品でした。
二人のその後も、もっと読んでみたいです!
素敵な作品をありがとう。
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