死神の贄嫁 〜私の霊草菓子でしか人間に戻れない旦那様〜

和風ファンタジー

死神の贄嫁 〜私の霊草菓子でしか人間に戻れない旦那様〜
作品番号
1782376
最終更新
2026/05/22
総文字数
10,945
ページ数
5ページ
ステータス
未完結
いいね数
0
「お前がいると、店の格が下がる。明日、死神の家へ嫁げ」

明治中期、近代化に沸く帝都 東京。

老舗菓子『鈴白屋』の長女・鈴白小春は、家族から疫病神と疎まれ、厨房の奥で下働きだけを任されながら生きていた。

小春には、誰にも言えない秘密がある。
それは、食材や草花に宿る『精霊の声』が聞こえること。
そして、彼女の作る菓子には、人の心身へ強すぎる力を与えてしまう不思議な作用があること。

ある日、小春は大切に育てていた草花の花壇と桜の木を家族に壊される。
さらに、死神と恐れられる御神影(みかげ)家へ嫁ぐよう命じられる。

御神影家ーーそれは、帝都に溜まる『穢れ』と『瘴気』を引き受け、人知れず戦う一族だった。

黒ずんだ鳥居をくぐった小春を待っていたのは、感情を失ったような青年当主・御神影朔夜(みかげ さくや)。

「ここにいれば、死ぬ。――帰れ」

冷たく拒絶された直後、朔夜は瘴気に侵され、小春の目の前で倒れてしまう。

彼を救うため、小春は切り倒された桜の花びらで作った桜餅を口元へ運んだ。

その瞬間、座敷いっぱいに桜が舞い、禍々しい瘴気が浄化されていく。

「俺のそばを、離れるな」

小春の菓子は、瘴気だけでなく、朔夜が押し殺していた感情までも解き放ってしまったのだ。

居場所を失った和菓子職人の少女と、帝都を守る孤独な死神。
これは、奇跡の菓子が人の心をほどき、やがて帝都の運命さえ変えていく、明治和風恋愛ファンタジー。



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