「……ん」
目を開けるとカーテンから漏れるのは白んだ空で、布団よりゆっくり起き上がる。
「コホ、コホッ」
冷房の影響かやたら喉が痛く、目なんかやたらピリついて、頭が痛くて、体が明らかにおかしい。
なのに心は軽くて、快晴の空のように一点の曇りもなかった。
今日は休日。久しぶりにしっかりとしたご飯を作るか。
じゃないと、ウチの家庭料理はうどんとパンになってしまう。確かに美味しいけど、それはな……。
「おはよう」
久しぶりに父と母、そして初めて花梨の遺影に声を掛ける。
返事がないことを、ようやく受け入れられた。
「……あれ?」
目がしょぼついているせいかと何度も瞼を擦るも、やはりそうとしか見えなくて、俺は遺影を持ち上げまじまじと眺める。
何とも言えない苦笑いを浮かべていたはずの顔は、穏やかな表情に変わり、こちらに笑いかけているように見えた。
良かった。これで忘れずにすむ。
花梨の笑っていた顔を、幸せだったあの日々を。
目を開けるとカーテンから漏れるのは白んだ空で、布団よりゆっくり起き上がる。
「コホ、コホッ」
冷房の影響かやたら喉が痛く、目なんかやたらピリついて、頭が痛くて、体が明らかにおかしい。
なのに心は軽くて、快晴の空のように一点の曇りもなかった。
今日は休日。久しぶりにしっかりとしたご飯を作るか。
じゃないと、ウチの家庭料理はうどんとパンになってしまう。確かに美味しいけど、それはな……。
「おはよう」
久しぶりに父と母、そして初めて花梨の遺影に声を掛ける。
返事がないことを、ようやく受け入れられた。
「……あれ?」
目がしょぼついているせいかと何度も瞼を擦るも、やはりそうとしか見えなくて、俺は遺影を持ち上げまじまじと眺める。
何とも言えない苦笑いを浮かべていたはずの顔は、穏やかな表情に変わり、こちらに笑いかけているように見えた。
良かった。これで忘れずにすむ。
花梨の笑っていた顔を、幸せだったあの日々を。



