さよならの記憶写真館

 朝一で始まった手術が終わり目が覚めた頃には、日はとっくに暮れていて、帝王切開を含めて十時間越えの手術だったらしい。
 優太は私の目が覚めるまで側にいてくれたようで、人の出入りが激しいのに私の手をずっと握ってくれていたようで、その顔を見た瞬間に悟ったんだ。

 ああ、間に合わなかったんだって。
 開腹して目視したから、ハッキリ分かったらしい。リンパ節への転移が見つかり、ステージはIからⅢへと一気に上がってしまった。

 たった三ヶ月。病魔はたったそれだけの時間すら、待ってはくれなかった。