夏の入道雲と、秋の薄雲が混じり合う空。
十月を迎えた暦は涼しくなり、制服は長袖に変わった頃だった。
鈴の音を聞いた私はクロちゃんに人格の入れ替えをしてもらっていて、あとはあの言葉を待つだけだった。
「あ、あのさぁ。良かったら……、なんだけど……」
遊園地に行かない? その言葉が出るまで三回、「なんでもない」を繰り返していた優太。
不自然なぐらいにモジモジとしていて、まあ修正前の私は当然ながら分かっていなかったんだけどね。
「ほら、小さい頃にみんなで行った『子どもの国』。あそこにウサウサが遊びに来るらしくて、……だから、会いに行かない?」
子どもの国。小さな子どもがメインとして作られた遊園地で、大人と子どもが共に遊べるようになった作りとなっている。
だけど大人だけでも入場制限とかはしていないらしく、絶叫系が苦手な人が気軽に遊びに行ける遊園地として好評だと、優太は説明してくれた。
「いいね、行こう! 澪、誘っておくね!」
「……え? あ。でもさ、澪ってウサウサ好きだっけ?」
「せっかくだし、三人で行こうよ! ほら、観覧車とかゴーカートとかもあったし!」
「あ。えっと……」
「楽しみだなぁ! 澪も絶対喜ぶよ! 優太に会いたがってたし!」
「……うん」
ここまで振り切ると、優太はもう何も言えないようで、出掛ける時間を決めていった。
酷いよね? 優太の誘い文句を覚えていて、「二人で」と言わなかったことを良いことに先手を打った。
十月を迎えた暦は涼しくなり、制服は長袖に変わった頃だった。
鈴の音を聞いた私はクロちゃんに人格の入れ替えをしてもらっていて、あとはあの言葉を待つだけだった。
「あ、あのさぁ。良かったら……、なんだけど……」
遊園地に行かない? その言葉が出るまで三回、「なんでもない」を繰り返していた優太。
不自然なぐらいにモジモジとしていて、まあ修正前の私は当然ながら分かっていなかったんだけどね。
「ほら、小さい頃にみんなで行った『子どもの国』。あそこにウサウサが遊びに来るらしくて、……だから、会いに行かない?」
子どもの国。小さな子どもがメインとして作られた遊園地で、大人と子どもが共に遊べるようになった作りとなっている。
だけど大人だけでも入場制限とかはしていないらしく、絶叫系が苦手な人が気軽に遊びに行ける遊園地として好評だと、優太は説明してくれた。
「いいね、行こう! 澪、誘っておくね!」
「……え? あ。でもさ、澪ってウサウサ好きだっけ?」
「せっかくだし、三人で行こうよ! ほら、観覧車とかゴーカートとかもあったし!」
「あ。えっと……」
「楽しみだなぁ! 澪も絶対喜ぶよ! 優太に会いたがってたし!」
「……うん」
ここまで振り切ると、優太はもう何も言えないようで、出掛ける時間を決めていった。
酷いよね? 優太の誘い文句を覚えていて、「二人で」と言わなかったことを良いことに先手を打った。



