その後に続く写真は祠をバックにした写真が並んでいて、一見すると同じものだけど、私たちの制服は夏仕様のブラウスになり、また標準仕様に戻り、私はセーラー服から紺のブレザーになり、優太も同じ制服になり、祠の写真はなくなっていた。
私が高校二年生の時、一つ年下の優太が同じ学校に入学してきたからだった。
今まで人目を気にして祠で会っていたけど、バス通で同じ停留所にいるのに別々にいるのも逆におかしいよねと一緒に通い始めて、夕陽をバックに制服姿の私たちが歩いている写真。
そして。
「次は、この記憶写真を修正します」
指差した先は、うさぎの着ぐるみと写る優太と私。
遊園地に行ったのをキッカケにクリスマスにはツリーを見に行ったり、画材道具を見に行くのにショッピングモールに行くのに付き合ってくれた。
この後にも写真は続いていくけど私はどこまでも笑っていて、本当に優太のこと大好きだったんだなって痛いほどに伝わってくるほどだった。
楽しかったな。でもね、一緒に出掛けるのは私じゃないよ。
その相手を澪にしたら二人の関係が変わり、付き合い結婚する未来に繋がっていくかもしれない。
だから、私は。
「花梨、ムリしてないかニャ?」
「……え?」
「優太と澪ちゃんを仲良くさせるのは花梨だニャ。知らんぷりはできないニャアよ」
うん、そうだね。私が優太から離れても二人は結婚する未来に繋がらなかった。つまり誰かが二人の仲を取り持たなければならない。……私がね。
「支配人さん。過去修正の説明をしてくれた時、言ってくれましたよね? 過去を変えた先の未来を、受け入れる覚悟があるかを」
「はい」
「情けないことに全然ありませんでした。私が優太から離れた後は、澪と優太が結婚する未来に変わって終わるから私は何も目の当たりにせず済むと思ってました。だから二人を引き合わせないといけない現実に動揺し、行動が取れませんでした。私の覚悟がなかったからです」
顔を横に向ければ、写ってある家族四人の写真。
家のリビングソファに座ってて、優太が椿を抱き上げ私が柚花を縦抱きしている。
たしか、私の治療が一段落して通院治療に切り替わったことにより退院した日。澪が率先して撮ってくれたんだった。
これは実際のアルバムにもあり、私はスマホの待ち受け画面にしてずっとお守りとして持っていた。
……ここから私が消えて、澪が家族写真に写ることになったら過去修正は成功となる。
それを見届ける、覚悟。
「ありがとう、クロちゃん。私はもう大丈夫だから。支配人さん、私を過去の世界に送ってくれませんか?」
「はい、行きましょう」
促されるまま撮影用の椅子に座りカメラを向けられ表情が強張ると、クロちゃんがピョンと私の膝に乗り「ウニャ」と体をコロコロさせてくる。
パシャ。
眩しい光りに包まれると、また魂が吸い込まれていく感覚に身を置きながらフッと一つの考えが過った。
未来が変わった時、私の魂は原型を留めていられるのだろうかと。
私が高校二年生の時、一つ年下の優太が同じ学校に入学してきたからだった。
今まで人目を気にして祠で会っていたけど、バス通で同じ停留所にいるのに別々にいるのも逆におかしいよねと一緒に通い始めて、夕陽をバックに制服姿の私たちが歩いている写真。
そして。
「次は、この記憶写真を修正します」
指差した先は、うさぎの着ぐるみと写る優太と私。
遊園地に行ったのをキッカケにクリスマスにはツリーを見に行ったり、画材道具を見に行くのにショッピングモールに行くのに付き合ってくれた。
この後にも写真は続いていくけど私はどこまでも笑っていて、本当に優太のこと大好きだったんだなって痛いほどに伝わってくるほどだった。
楽しかったな。でもね、一緒に出掛けるのは私じゃないよ。
その相手を澪にしたら二人の関係が変わり、付き合い結婚する未来に繋がっていくかもしれない。
だから、私は。
「花梨、ムリしてないかニャ?」
「……え?」
「優太と澪ちゃんを仲良くさせるのは花梨だニャ。知らんぷりはできないニャアよ」
うん、そうだね。私が優太から離れても二人は結婚する未来に繋がらなかった。つまり誰かが二人の仲を取り持たなければならない。……私がね。
「支配人さん。過去修正の説明をしてくれた時、言ってくれましたよね? 過去を変えた先の未来を、受け入れる覚悟があるかを」
「はい」
「情けないことに全然ありませんでした。私が優太から離れた後は、澪と優太が結婚する未来に変わって終わるから私は何も目の当たりにせず済むと思ってました。だから二人を引き合わせないといけない現実に動揺し、行動が取れませんでした。私の覚悟がなかったからです」
顔を横に向ければ、写ってある家族四人の写真。
家のリビングソファに座ってて、優太が椿を抱き上げ私が柚花を縦抱きしている。
たしか、私の治療が一段落して通院治療に切り替わったことにより退院した日。澪が率先して撮ってくれたんだった。
これは実際のアルバムにもあり、私はスマホの待ち受け画面にしてずっとお守りとして持っていた。
……ここから私が消えて、澪が家族写真に写ることになったら過去修正は成功となる。
それを見届ける、覚悟。
「ありがとう、クロちゃん。私はもう大丈夫だから。支配人さん、私を過去の世界に送ってくれませんか?」
「はい、行きましょう」
促されるまま撮影用の椅子に座りカメラを向けられ表情が強張ると、クロちゃんがピョンと私の膝に乗り「ウニャ」と体をコロコロさせてくる。
パシャ。
眩しい光りに包まれると、また魂が吸い込まれていく感覚に身を置きながらフッと一つの考えが過った。
未来が変わった時、私の魂は原型を留めていられるのだろうかと。



