『優太、手を繋いで歩こっ!』
小学二年生になった時、二人は入学してきたけど、その形は変わっていた。
小学校までは徒歩四十分の距離で、集団登校と決まっていた。
だから体力がない優太と手を繋いで歩くのは別に変じゃなくて、澪は親切心から言ってると分かってるし、だけど。
風邪も引いてないのに、喉が焼けるような痛みがして。
胸がザワザワとして、二人の繋がれた手を無理矢理解きたい衝動に駆られて、私は。
小学二年生で初恋を自覚し、そして失恋を悟った。
だって、二人の話す内容とか、歩く感じとかがピッタリで、私はもう中に入れないんだなって嫌でも実感させられるぐらいだったから。
運命によって結ばれている二人。
幼稚園の頃に聞いた言葉が蘇り、私には入り込む隙間なんてないのだと嫌ってぐらいに思い知らされた。
『おねーちゃん、優太が秘密基地行こーって!』
『あ……、今日は宿題多いから、二人で行って』
学校から帰って来てからすぐ、宿題の計算ドリルをリビングで広げてやり始める。
まあ、嘘じゃなかったんだけどね。
私は澪みたいに勉強得意じゃなかったし、宿題だけで時間がかかり過ぎる、不器用な方だったから。
こうして私たちは成長していき、澪は小三でスポ少の陸上に加入。優太は中学年くらいから体力が付いてきて、近所の男の子たちと遊ぶようになり。私は小五で同じクラスになった菜穂という絵を描くのが好きな子と友達になり、幼馴染の三人は少しずつ離れていくようになった。
小学二年生になった時、二人は入学してきたけど、その形は変わっていた。
小学校までは徒歩四十分の距離で、集団登校と決まっていた。
だから体力がない優太と手を繋いで歩くのは別に変じゃなくて、澪は親切心から言ってると分かってるし、だけど。
風邪も引いてないのに、喉が焼けるような痛みがして。
胸がザワザワとして、二人の繋がれた手を無理矢理解きたい衝動に駆られて、私は。
小学二年生で初恋を自覚し、そして失恋を悟った。
だって、二人の話す内容とか、歩く感じとかがピッタリで、私はもう中に入れないんだなって嫌でも実感させられるぐらいだったから。
運命によって結ばれている二人。
幼稚園の頃に聞いた言葉が蘇り、私には入り込む隙間なんてないのだと嫌ってぐらいに思い知らされた。
『おねーちゃん、優太が秘密基地行こーって!』
『あ……、今日は宿題多いから、二人で行って』
学校から帰って来てからすぐ、宿題の計算ドリルをリビングで広げてやり始める。
まあ、嘘じゃなかったんだけどね。
私は澪みたいに勉強得意じゃなかったし、宿題だけで時間がかかり過ぎる、不器用な方だったから。
こうして私たちは成長していき、澪は小三でスポ少の陸上に加入。優太は中学年くらいから体力が付いてきて、近所の男の子たちと遊ぶようになり。私は小五で同じクラスになった菜穂という絵を描くのが好きな子と友達になり、幼馴染の三人は少しずつ離れていくようになった。



