心が読める私と秘密を知った彼

 剥き出しの本音は透明な刃となり、私の胸を貫いてくる。
 ドクドクと見えないものが流れていくのに、それに気付かないフリをして、自分が悪いの呪文を繰り返して、心を読まれないようにとただ笑っていた。
 塞がらない傷口から、血が流れ続けていても。

 全身が傷だらけで、痛みで叫びたいのに声すら出せなくて。オレンジ色の空に溶けて消えてしまいたいと願った時、その声を届けてくれたのはあなただった。
 尖ってて、どこまでも不器用で、夕陽のように心温かなあなたは、とても不思議な人だった。