追憶と時の天秤

ランクイン履歴

総合64位(2025/10/10)

現代ファンタジー1位(2025/10/06)

ファンタジー25位(2025/10/09)

現代ファンタジー

追憶と時の天秤
作品番号
1762346
最終更新
2025/10/04
総文字数
43,541
ページ数
7ページ
ステータス
完結
いいね数
161
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総合64位(2025/10/10)

現代ファンタジー1位(2025/10/06)

ファンタジー25位(2025/10/09)

 目を開けた瞬間、そこは白い部屋だった。
 中央には黒檀の台座、その上に一つの天秤。片方には「時」を刻む砂時計、もう片方には「詞」と名付けられた羽根。死者に与え られる最後の選択――〈時〉を選べば十二時間だけ過去に戻り、〈詞〉を選べば誰か一人の心に言葉を刻むことができる。ただし死の運命は変えられない。選んだ行動は「上書き」となり、別の記憶を失わせる代償を伴う。

 そこに集められたのは四人。母に「ありがとう」を言えなかった女子高生。出場要請の優先判断を悔いる救急隊員。婚約者に嘘を重ねてしまった女性。友の事故から逃げた少年。彼らの後悔は、それぞれ別の形をとりながらも、一つの交差点で交わっていた。

 消える記憶と引き換えに、何を残すのか。後悔を抱えたまま沈んでいくか、それとも小さな言葉を明日に残すのか。
 天秤が下りるその瞬間まで、四人の選択が織りなすのは――切なくも温かな奇蹟の物語。

※一年ほど前に2023/08/05投稿「君の運命を食べたい」(https://novema.jp/book/n1703718)をオリジナル要素軸に改編したものです。
あらすじ
 死んだ人だけが辿り着く「白い間」には、一つの天秤があった。選べるのは二つ――〈時〉を選べば十二時間だけ過去に戻り、〈詞〉を選べば誰かの心に言葉を刻める。ただし死の運命は変えられない。四人の後悔が交差点で重なったとき、天秤が示すのは失った記憶か、それとも残す約束か――切なくも温かい追憶のファンタジー。

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