そして、盤上にて

BL

とおこ/著
そして、盤上にて
作品番号
1752531
最終更新
2025/06/03
総文字数
68,536
ページ数
17ページ
ステータス
完結
いいね数
14
 ──ねえ、樹。樹の盤上は、どういう場所なの?

 『中学生デビュー』のプロ棋士である船明樹は、日課のランニングの最中に、冷たい冬の匂いを纏った同い年ぐらいの少年・香と出会う。早朝のランニングを繰り返すうちに二人の距離は近づいていくが、樹は己の職業を明かすことができないでいた。
 「頼れるのは自分だけ」「応援に意味はない」という価値観を持つ樹に対し、香は「応援されるとひとりじゃないと思える」と告げ、樹に「勝ってね」と真剣に言う。樹は重要な対局で香の「勝ってね」を思い出して勇気づけられ、確かに香の言ったとおりだ、と実感する。

 けれども、その翌日、香からメッセージアプリで連絡が入る。そこには、『ごめん。もう、会わない』の一文が記されていた。


【キャラクター設定】
・船明樹(ふなぎら・いつき)(攻)
 十八歳の高校三年生であり、中学生でプロデビューを果たした将棋棋士。
 将棋以外に興味がなく、徹底した合理主義と愛想のなさのため友人らしい友人もいないが、本人はまったく気にしていない。

・匂坂香(さぎさか・かおる)(受)
 樹と同い年の高校生。フィギュアスケート男子シングルの強化選手。今年シニアデビューを果たし、オリンピック出場を目指している。
 明るく人懐っこい性格だが、プレッシャーに弱い。


※別サイトに掲載したものを、一部修正して掲載しています。

この作品のレビュー

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop