ゆっくりと、私の視界から、きみがいなくなる。 そんな恐怖を味わうことになるなんて、十八年間生きてきて考えもしなかった。 私は、容姿や人間関係に悩む普通の女子高生だったはずなのに。 あの日、私の世界は大きく穴を開けた。 これは、私がきみを見つけ、きみを見失いそうになりながら、きみと光を追い続けた、世界に一つだけの物語です。 ——羽島鈴