真夏に咲いた奇跡の恋花火
青春・恋愛
完
0
茶葉月ゆら/著
- 作品番号
- 1722036
- 最終更新
- 2024/07/10
- 総文字数
- 33,040
- ページ数
- 6ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 0
数千発のうち、わずか数輪だけ咲くハート型の花火。
通称『恋花火』。
私達の町で行われる夏祭りでは、
その花火を好きな人と一緒に観ると恋が実ると言われているらしい。
正直、迷信はあまり信じないタイプ。
だけど、少しでも距離を縮めることができたらいいな。
なんて思っていた矢先──。
「ごめんなさい」
「僕、好きな人がいるんです」
*
容姿も性格も天と地の差。どこからどう見ても釣り合わない。
だから不発に終わって正解だ。
そう諦めていたけれど──。
「皆吉さんのバカバカバカっ。バカ正直者っ」
「大丈夫。隠してるから。我慢しないで」
「マジ? 俺もだよ。お揃いだね」
照れ隠しの悪口を吐いたかと思えば、
優しく包んでくれたり、顔をほころばせたり。
「また来年も、一緒に観ようね」
君の想いに触れた瞬間、
真っ暗だった私の心に恋花火が弾け咲いた。
2024/07/10 公開
通称『恋花火』。
私達の町で行われる夏祭りでは、
その花火を好きな人と一緒に観ると恋が実ると言われているらしい。
正直、迷信はあまり信じないタイプ。
だけど、少しでも距離を縮めることができたらいいな。
なんて思っていた矢先──。
「ごめんなさい」
「僕、好きな人がいるんです」
*
容姿も性格も天と地の差。どこからどう見ても釣り合わない。
だから不発に終わって正解だ。
そう諦めていたけれど──。
「皆吉さんのバカバカバカっ。バカ正直者っ」
「大丈夫。隠してるから。我慢しないで」
「マジ? 俺もだよ。お揃いだね」
照れ隠しの悪口を吐いたかと思えば、
優しく包んでくれたり、顔をほころばせたり。
「また来年も、一緒に観ようね」
君の想いに触れた瞬間、
真っ暗だった私の心に恋花火が弾け咲いた。
2024/07/10 公開
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