- 作品番号
- 1722017
- 最終更新
- 2024/05/26
- 総文字数
- 17,236
- ページ数
- 7ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 17
- ランクイン履歴
-
総合54位(2024/05/12)
青春・恋愛15位(2024/05/11)
私のそれは、他人より少しだけ、遠かった。
- あらすじ
- 相馬柚衣は、告白をされる度に他人との距離感を間違えたと悩んでいた。それどころか、他人に触れられることも苦手で、そんな自分が“普通ではない”ように感じ始めていた。
人と触れ合えない。
恋心がわからない。
親友の惚気話が受け入れられない。
悩む柚衣に声をかけたのは、去年同じクラスだった浅木晴也。
彼に本を借り、柚衣が見つけた答えとは……
この作品の感想ノート
お疲れ様です。
僭越ながら、感想を残させて頂きます。
一般的という意味の普通という中で、少し外れた者は、大袈裟に区別されてしまうのは、差別意識の少し薄れた現代でも、まだまだ色濃く残っています。
それだけでも、息苦しい人の生。
ただ、それよりも個人の中にある普通が、何よりも厄介な代物で、自分の中の普通は、その人の視界からも、無論、普通のままで、それを押し付けと思わない事も多々あると思います。
似たような思考、感覚、思想があっても、そこに何一つ同じはなく、分かり合う事は難しい。
それでも、人の強みは、分からなくとも、寄り添う事ができる。人の心に触れて、理解しようと努めることが出来る。
自分の内側を見せるのは怖い事ですし、これまでの関係と乖離させてしまいそうな不安感にも襲われると思います。
それでも、互いに理解しようと、ぶつかり合いながらも、打ち寄せる波の如く、少しずつ見せ合う事が出来れば、小さな一歩に見えて、偉大な一歩で、より、距離の近づく、それでいて、深くまでは触れず、付かず離れずのいい関係が築けるのだと思います。
人との関係の煩わしさも、温かさも、侘しさも、複雑に絡まり、それでいて、最後は前向きで、人との距離の測り方について、より深く考えるきっかけともなる素敵な作品でした!✨
素敵な時間をありがとうございました!
これからもご無理のない範囲での活動頑張って下さい🍅
読まさせて頂きました。
それぞれの想いがリアルに書かれていて型にはまりきっていない展開にスクロールが止まりませんでした。
遠くても、それでいい。
近くなって、また遠くなってしまってもいい。
お互いがお互いの方法で少しずつ少しずつ近づいていけばいい。
そんなことを教えてくれる物語でした。
素敵なお話をありがとうございました。
作品を読ませていただきました。
とても丁寧で繊細な心理描写と、魅力的な登場人物が織り成す物語が素敵で、一気に読み切ってしまいました。
私には思いつかないアイデアで、とても詩的な物語だな、と感じました。
少しでも私が感じた感動が伝わればいいなと稚拙な感想を書かせていただきました。
美しい物語を楽しませていただき、ありがとうございました。
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