《完結》忌み子は烏王の寵愛に身を焦がす
あやかし・和風ファンタジー
完
148
巻村螢/著
- 作品番号
- 1714327
- 最終更新
- 2024/02/19
- 総文字数
- 107,812
- ページ数
- 6ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 148
- ランクイン履歴
-
総合4位(2024/02/21)
あやかし・和風ファンタジー3位(2024/02/06)
- ランクイン履歴
-
総合4位(2024/02/21)
あやかし・和風ファンタジー3位(2024/02/06)
※1/15(月)17時より連載スタート。以降、毎週月曜日17時の全6回更新となります。
※こちらは短編集『あやかしの花嫁~4つのシンデレラストーリー~』に収録されてます作品の長編版です。短編版よりもキャラクターが増え、展開もほぼ異なっております(全編書き直しました)。新たな物語としてお楽しみいただけますと幸いです。
――――――――――
その村には掟があった。
『新たな黒王が立つ時、村から花御寮として娘を捧げなければならない』という古からの掟が。
血に宿した特別な力で祓魔を生業とする村。
そこで、【菊】は純粋な村の血をひかない忌み子と呼ばれ、いないものとされていた。
本当の母親は菊を残し村を捨て、叔父母や従姉のレイカからは折檻を受ける日々。
ずっとこんな暮らしが続くのかと人生を悲嘆しつつも、死ぬ勇気など菊にはなかった。
そんなある日、新たな黒王が立ち花御寮として従姉のレイカが選ばれる。
【黒王】――それは烏の妖の王。
しかし、村人の誰も黒王の姿を知らず、嫁いだ者たちがどのようになったのかも知らない。
掟は、人間の娘を食べるために嫁をと言っているだけで、強大な力を持つ王とは言っても、
しょせんは烏の妖だと皆畏怖すると同時に忌避していた。
もちろん、レイカは黒王に嫁ぐのを泣いて嫌がった。
しかし、掟破りは許されず両親も半ばあきらめかけていた時、
レイカが忌み子の菊と入れ替わればいいと言い出した。
こうして、レイカとして黒王に嫁ぐことになった菊。
死を覚悟して嫁入りしたのだが……
――待っていたのは、胸を締め付けるような甘くて切ない、初めての恋だった。
※こちらは短編集『あやかしの花嫁~4つのシンデレラストーリー~』に収録されてます作品の長編版です。短編版よりもキャラクターが増え、展開もほぼ異なっております(全編書き直しました)。新たな物語としてお楽しみいただけますと幸いです。
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その村には掟があった。
『新たな黒王が立つ時、村から花御寮として娘を捧げなければならない』という古からの掟が。
血に宿した特別な力で祓魔を生業とする村。
そこで、【菊】は純粋な村の血をひかない忌み子と呼ばれ、いないものとされていた。
本当の母親は菊を残し村を捨て、叔父母や従姉のレイカからは折檻を受ける日々。
ずっとこんな暮らしが続くのかと人生を悲嘆しつつも、死ぬ勇気など菊にはなかった。
そんなある日、新たな黒王が立ち花御寮として従姉のレイカが選ばれる。
【黒王】――それは烏の妖の王。
しかし、村人の誰も黒王の姿を知らず、嫁いだ者たちがどのようになったのかも知らない。
掟は、人間の娘を食べるために嫁をと言っているだけで、強大な力を持つ王とは言っても、
しょせんは烏の妖だと皆畏怖すると同時に忌避していた。
もちろん、レイカは黒王に嫁ぐのを泣いて嫌がった。
しかし、掟破りは許されず両親も半ばあきらめかけていた時、
レイカが忌み子の菊と入れ替わればいいと言い出した。
こうして、レイカとして黒王に嫁ぐことになった菊。
死を覚悟して嫁入りしたのだが……
――待っていたのは、胸を締め付けるような甘くて切ない、初めての恋だった。
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