【第二百二十二段】 三条の宮におはしますころ、五日の菖蒲(さうぶ)の輿(こし)など持てまゐり、薬玉(くすだま)まゐらせなどす。若き人々、御匣殿(みくしげどの)など、薬玉して、姫宮・若宮に著(つ)けたてまつらせたまふ。