結局、そのまま木暮は藍を連れていってしまった。残された陽介も、もう星を眺める気分でもなく、さんざんな気持ちで家に帰るしかなかった。
次の日、陽介は登校するとすぐに藍のクラスへと向かった。だが、始業時間になっても藍は現れなかった。気もそぞろで授業を受け、休み時間になるとすぐに自分のクラスを飛び出す。
陽介がクラスを覗き込むと、すぐに平野が気付いて近づいてきた。
「宇津木君。藍?」
「ああ。藍、来ているか?」
「来ているけど、今保健室」
それを聞いて、陽介はがくりと肩を落とす。
朝、藍がこないのをやきもきしながら待っていて、いっそ保健室に行こうとも思ったが、木暮と何を話したらいいのかわからず気おくれしていたのだ。
「風邪でもひいたのかな」
「わかんないけど、少し遅刻してきたよ」
「そっか。ありがと」
「あ、宇津木君」
保健室に行こうとした陽介を、平野が呼び止めた。
次の日、陽介は登校するとすぐに藍のクラスへと向かった。だが、始業時間になっても藍は現れなかった。気もそぞろで授業を受け、休み時間になるとすぐに自分のクラスを飛び出す。
陽介がクラスを覗き込むと、すぐに平野が気付いて近づいてきた。
「宇津木君。藍?」
「ああ。藍、来ているか?」
「来ているけど、今保健室」
それを聞いて、陽介はがくりと肩を落とす。
朝、藍がこないのをやきもきしながら待っていて、いっそ保健室に行こうとも思ったが、木暮と何を話したらいいのかわからず気おくれしていたのだ。
「風邪でもひいたのかな」
「わかんないけど、少し遅刻してきたよ」
「そっか。ありがと」
「あ、宇津木君」
保健室に行こうとした陽介を、平野が呼び止めた。